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出版社内容情報
『マーディスト』風見多鶴と対話を繰り返す夕木音人は、彼女の正体にひとつの仮説を立てていた。「風見多鶴は偽物で、本当は行方不明になった姉かもしれない」そんな疑念を見透かすように多鶴から新たな提案が――。
内容説明
『マーディスト』―殺人のマーダーと芸術家のアーティストをかけ合わせてそう呼ばれる、未だ謎多き死刑囚・風見多鶴。彼女と対話を繰り返す夕木音人は、数々の事件を経験し抱いた違和感から、多鶴の正体にひとつの仮説を立てていた。「風見多鶴は偽者で、本当は行方不明になった姉かもしれない」そんな胸に秘めた疑念を見透かすように、多鶴からの新たな提案が―「音人くんの思考は洗練されてきている。私たちのコミュニケーションは、新しいフェーズに入りましょう」『マーディスト』との対話は、次なるゲームへ。新たな事件を巻き込み加速していく物語の結末とは―。
著者等紹介
半田畔[ハンダホトリ]
1993年、神奈川県出身。2015年、『風見夜子の死体見聞』で第3回富士見ラノベ文芸大賞・金賞を受賞、翌年同作デビュー。同年、『海のユーユ』で一迅社文庫大賞・審査員特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
『マーディスト』風見多鶴と対話を繰り返す夕木音人が彼女の正体として立てていた一つの仮説。そんな疑念を見透かすように多鶴から新たな提案がされる第二弾。音人につきまとう男と多鶴の遺産を使う者たち、多鶴から整理される遺品整理と自衛隊の介入、多鶴が使った毒物と音人の提案、技術者との邂逅と熱線銃、そして獄中にいる風見多鶴が夕木音人を対話の相手として選んだ理由。散りばめられた伏線を回収するたびに物語はガラリとその構図を変えていって、けれどそこに確かな愛があって、思いもしなかった形で迎えた結末がまた印象的な物語でした。2022/02/02
まっさん
27
★★★ 上巻を読み始めた当初想像していた結末とは180度違った流れでびっくりしました。これは流石に予想出来なかったなと思う一方で、決して悪くは無い読後感ではあるものの確実に刺さったかと言われると微妙にそうでもないような少し不思議な気持ちにさせられる印象を受けましたね。 物語の構図は概ね上巻と変わらず、風見多鶴が過去に起こした事件を真似る模倣犯の行方を追うような形で短編集的な構成で話は進みました。ただ、上巻では主人公と死刑囚の関係性の構築に重きを置いたストーリー進行だった一方で、今巻ではそれを踏まえてよ→2022/06/16
碧海いお
10
完結。終わり方がコレ?まさかの結末でした。 ラブコメとファンタジー以外のライトノベルを読みたいというのならばオススメはできるんじゃないかと。2巻で完結なら、サクサクと読める。2023/04/20
半熟タマゴ
10
上巻に引き続き再読。1回目と2回目で全く違う感覚で読めるのもまたいいものですね。展開を知っていても正体がわかるあの瞬間はゾワリとする…あの衝撃をもっとたくさんの人に味わってもらいたい。でも、そういう作品だという先入観を持たずに読んで欲しい気持ちもあってもどかしいですね…。刺激的な読書体験をしてみたい方は是非読んでみてください。2022/09/23
半熟タマゴ
10
マーディストの正体とその目的に迫った下巻。全ては愛する人を守るため。同じ想いを抱きずっと近くにいた二人の強い絆に痺れました。上巻からまさかこんな結末を迎えるなんて…!最初からまたじっくり読み返したくなる仕掛けが素晴らしかったです。後日談もあるようなのでそちらもいつか書籍化されますように。2022/07/07
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