中公新書ラクレ<br> 人生は、日々の当たり前の積み重ね

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中公新書ラクレ
人生は、日々の当たり前の積み重ね

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  • サイズ 新書判/ページ数 185p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507808
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1295

出版社内容情報

夫の三浦朱門が亡くなって2年が経つ。知り合いには「私は同じ家で、同じように暮らしております」といつも笑って答えている。見た目の生活は全く変わらないが、夫の死後飼い始めた2匹のネコだけが、家族の数を埋める大きな変化である――老後の日常と気構えを綴るエッセイ集。
●母も夫も亡くなった今、私は監督される人もいないから、思うままに暮らすことにした。生まれてこの方味わったことにない自由の境地である。猫を抱いたまま、「二人」で眠ってしまうこともある。
●与えねばならない仕事があるということは幸せなことだ。それがないと「自分がしてもらう」だけの立場になり、運動能力、配慮、身の処し方、すべてが衰えてくるだろう。
●年を取ってしなくてよくなったものには、お金の計算もある。百歳まで生きるとしても、その間にかかる費用は一瞬のうちに「目の子」でわかるようになったからだ。
●人間は与えられているものの価値は、すぐに忘れるか、評価しない。しかし「ないものを数えるより、あるものを数えたほうがいい」という幸福の極意は忘れないようにするべきだ。そして更にあるものを増やしていけば、日本人は幸福な国民になれるはずなのである。
●死期だけは、人間の分際で介入してはいけない。治癒するために一応努力してみて、その結果はもはや「人間業」ではないのである。だから人間は、その個人として最も適切な年齢に死ぬようになっている。その自然な運命を乱すのが、事故と戦争だから、この二つの社会現象だけは起こさないように、社会は努力すべきなのである。
●私が常に人生で「最悪」を想定して生きるようになったのは、自分を守るためだったのだと思う。現実が想定していたより幾分でもマシであれば、絶望せずにすむからだ。それに、しょせん人生なんてその程度のものだと、私は思ったのだ。完全なんてありえない。何かがいつも欠けている。どれかを諦め続ける。それが私の人生だろうと、考えるようになった。
●人生とは、日々の当たり前のことの積み重ねで、充分なのである。

内容説明

「見た目の生活は全く変わらないが、夫の死後飼い始めた2匹の猫だけが、家族の数を埋める大きな変化である」。ベストセラー『夫の後始末』のその後。夫・三浦朱門の死去から5年、90代を迎えた著者が辿り着いた境地とは―。ひとりの老後を豊かに暮らすためのヒントが満載。日常の気構えと幸福の極意を綴るエッセイ集。『自分流のすすめ』を改題のうえ、インタビュー「寂しさは埋まらなくても、友と猫と食事があれば」を増補した決定版。

目次

猫との生活
猫のお母さん
「世間」とはその程度
磨き立てた鍋
世間に学ぶ
マグは我が友
居場所
卓上の幻想
何かが足りない
台所の客
会話力
最高の料理人
便利なほうを選ぶ
予測しなくても生きられる
土持ち
猫の言葉
人生の傷は痛いか
制服と行進
空間を守る
目的までの長短
寂しさは埋まらなくても、友と猫と食事があれば

著者等紹介

曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院賞・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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比嘉正行

0
曽野綾子氏のエッセイは清流のようで澱みがない。 長年生きていると、ときにドロドロとした澱みを心の中に溜めこんでしまいがち。しかし世の中は不公平にできているのが当たり前、多様な人間関係もそれぞれの運命もなるようにしかならないのだから、それを自身がどう受け止めるかだ。ないものを数えるより、あることを数えて感謝することの大切さを教えられました。2022/12/30

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