内容説明
ヒトの腸内には100兆個もの微生物がいる! 体内微生物の生態系が破壊されると、さまざまな問題が発生する。肥満・アレルギー・うつ病など、微生物とあなたの健康の関係を解き明かす!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
83
一般向けのサイエンスブックであると同時に、健康に対する啓蒙にも寄与しているとも云える本でした。マイクロバイオームの研究が更に進み、今まで救えなかった人を救えるようになることを切に望みます。頑張ってください科学者達!2024/06/11
Lara
69
コロナ禍を機に、何でも殺菌することは、必要な細菌を過剰に失くしてしまう。抗生物質の投与も問題だ。皮膚の細菌、腸内細菌叢の大切さを認識させられた。2024/03/05
トムトム
30
アレルギーは敵がいなくなって仕事のなくなった免疫系が無害なものを攻撃しはじめた現象、という説は古いらしい。抗生物質の乱用で腸内微生物環境が破壊。バランスの崩れた腸内環境をもとに戻せればアレルギーから糖尿病、うつ病や統合失調症まで改善する!?健康な人のウンチョスをお尻から接種すれば治るかも?興味深い内容でした。2022/01/14
はふ
23
私たちの体のうち、ヒトの部分は10%しかないー。残りの90%は微生物が占めており、指先だけでイギリスの人口を上回る数の微生物が付着している。私たちの体でもある前に、微生物の体でもあるのだ。 最新の科学では、体に棲む微生物に関する研究が急速に進められており、医学界においてもこの分野を前提としたアプローチが取られている。そして、体の微生物との付き合い方によっては、あらゆる病気を予防する事が可能である事がわかってきている。 最新の科学と医学の知識を知りたければ、まず本書を読む事であらかた把握できるはずだ。2024/08/05
ぐっち
21
ヒトの遺伝子数は線虫と同程度でいろんな機能を細菌に依存している、盲腸は菌の宝庫、著者が抗生物質治療の後に体験した不調などなどいろいろ興味深かった。著者の不調の内容がコロナ後遺症に似ていて、そういえばコロナの報道の中でサイトカインストームって出てきていたような。とはいえ、ダイエットにアレルギーに自閉症などなど、腸内細菌との関連は完全に証明されたわけでもなく、この本で取り上げられた治療法も私は抵抗があるのでどうだろう?とりあえずは、食物繊維と発酵食品はなるべくとるように心がけたい。2022/08/26
-
- 和書
- 少年少女合唱曲集