出版社内容情報
嵐の夜、「ある仕事」を終えた男たちを乗せて一台の乗用車が疾走していた。峠に差し掛かった時、土砂崩れに巻き込まれて車は横転。仲間の一人は命を落とし、なんとか生還した五人は、雨をしのごうと付近の屋敷に逃げ込む。しかしそこは不気味な老婆が支配する恐ろしい館だった。拘束された五人は館からの脱出を試みるが、いつのまにか仲間の中に「化け物」が紛れ込んでいるとわかり……。怪異の正体を見抜き、恐怖の館から脱出せよ!横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作家が放つ、新たなる恐怖と謎。
内容説明
嵐の夜、「ある仕事」を終えた男たちを乗せて一台の乗用車が疾走していた。峠に差し掛かった時、土砂崩れに巻き込まれて車は横転。仲間の一人は命を落とし、なんとか生還した五人は、雨をしのごうと付近の屋敷に逃げ込む。しかしそこは不気味な老婆が支配する恐ろしい館だった。拘束された五人は館からの脱出を試みるが、いつのまにか仲間の中に「化け物」が紛れ込んでいるとわかり…。怪異の正体を見抜き、恐怖の館から脱出せよ!
著者等紹介
原浩[ハラコウ]
1974年生まれ。長野県出身。2020年「火喰鳥」で第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞“大賞”を受賞。同作を改題した『火喰鳥を、喰う』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
277
横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作『火喰鳥を、喰う』に続いて、原 浩、2作目です。受賞後第一作ということで、期待して読みましたが、ホラーとしても、ミステリとしても中途半端な少し残念な作品でした。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322103000633/2022/02/01
みっちゃん
155
タイトルは「六人」なのに、表紙の仮面を被った人物は5人。ん?何で?と思ったら…「六人」の名字で語られる章と仮面の名前で語られる章で混乱の極みに陥る。さらに「私はやまのめ」って言い出す人間が何人も出てくるから、さらにさらに振り回されたよ。「ラスボス」の正体はちょっとありきたり、と思ってしまったけど、再びぞぞっとするラストはさすがだね。2022/05/05
ちょろこ
154
やまのめとは?の一冊。嵐の夜、事故った、わけありの男たちがたどり着いたのは薄気味悪い老婆一家が住む山荘。シチュエーションバッチリ、ゾクゾクの展開。そして男たちは5人のはずなのになぜか6人に。その増えた1人は誰なのか、それは人に紛れ込むという怪異、やまのめなのか…とホラー度が一気に増して面白い。炙りだされていく醜い心。それを映し出すかのような幾つもの目。常に誰かを見つめているような恐怖感がゾワリで良かった。そしてバッチリ決まったかのようなラスト。ホラーはやっぱりこうこなくちゃね。サクサクと読めた嵐の惨劇。2022/02/05
とん大西
138
前作『火喰鳥を、喰う』より数段レベルアップしているんじゃないでしょか。嵐の夜、不気味な屋敷に囚われてしまった男達の恐怖と狂気。ねっとりとしたおぞましさに「読み納めがこの作品…(^o^;)」とは思いつつも、上質なホラーミステリーな読み味に満足。我欲剥き出し、倫理崩壊、疑心暗鬼…。ワルい奴らの末路や如何に。ラスト、これ見よがし感はあったけど、映像的で私は好みです。※これで今年は読み納め。203冊、ヨシとします(^.^)2021/12/31
モルク
136
ダイヤを盗み西に逃走中の車。台風の接近で大荒れの中、山道を走っていると土砂崩れが…車は横転し一人が死亡してしまう。残りのメンバーは近くの屋敷に避難するも、そこには老婆とサイコな息子たちがいた。しかし五人乗りの車に今いるメンバーは死者を含めて6人。誰がどうなっているのか彼ら自体も思い出せない。ダイヤの行方とサバイバルバトル。この地方のやまのめ伝説とホラー要素もあるが、終わり方が残念。前作の「火喰い鳥…」がよかったので、次作に期待したい。2022/05/10