出版社内容情報
身分を超えた絆で結ばれた藤村・夏木・仁左衛門の3人組は、隠居を機に隠れ家の〈初秋亭〉でよろず相談を始めた。珍妙な事件に振り回される日々のなか、夏木が中風の発作で倒れてしまう。意識がもどらないまま、初秋亭には何も盗らない不気味な押し込み事件の相談が持ち込まれ……。身体の不調に、できの悪い息子たち。悩みの絶えない男たちの“いぶし銀の青春”を描く時代小説。書き下ろし掌編「夏木権之助の猫日記」特別収録!
内容説明
身分を超えた絆で結ばれた藤村・夏木・仁左衛門の3人組は、隠居を機に隠れ家の“初秋亭”でよろず相談を始めた。珍妙な事件に振り回される日々のなか、夏木が中風の発作で倒れてしまう。意識がもどらないまま、初秋亭には何も盗らない不気味な押し込み事件の相談が持ち込まれ…。身体の不調に、できの悪い息子たち。悩みの絶えない男たちの“いぶし銀の青春”を描く時代小説。書き下ろし掌編「夏木権之助の猫日記」特別収録!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kei302
47
中風で倒れた夏木が意識を取り戻し、何とか歩けるようになったと一安心したら、次は七福仁左衛門の家が大変なことに! 藤沢周平『三屋清左衛門残日録』も清左衛門の旧友が中風で倒れたことを思い出した。2023/05/07
ひさか
23
2007年4月二見時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。新たに書き下ろしの夏木権之助の猫日記(三)招福猫探しを加えて2022年1月角川文庫刊。夏木権之助の猫日記目当てですが、本編も面白い。さすがの風野さん作品です。2022/05/14
moo
5
夏木さま。よかった。それにしても奥様はステキな人なのに、なんで若い女が好きなのか。これに懲りて奥様を大切にしてあげてほしい。2023/12/24
tama-nyan
2
夏木さんが回復するのは知ってても経過は知らなかったので奥さんの愛情や逃げた妾の心配する姿になんだかこう嬉しかった。しかし仁左衛門のバカ息子はどうなるんだろ?今さらだけどそういえば3人とも息子いるのね。2024/12/19
sai
2
夏目さんを慕い見守る仲間や家族など、いい人たちに囲まれて幸せだね。リハビリも頑張れるよね。2022/07/10