出版社内容情報
「だからいつまで経っても、しょうもない女社会がなくならないのよ」
「男がお茶を汲むという古い考えはもうやめたほうがいい」
女が外で稼いで、男は家を守る。それが当たり前となった男女反転世界。池ヶ谷良夫は学童保育で働きながら主夫をこなし、中林進は勤務医の妻と中学生の娘と息子のために尽くし、澄田隆司は妻の実家に婿入りし義父とともに理容室を営んでいた。それぞれが息苦しく理不尽を抱きながら、妻と子を支えようと毎日奮闘してきた。そんななか、ある生徒が塾帰りの夜道で何者かに襲われてしまう……。
「日々男女格差を見聞きしながら、ずっと考えていた物語です。そんなふうに思わない世の中になることを切望して書きました」――椰月美智子
内容説明
同じ中学校に通う子を持つ3人の主夫たち。女尊男卑社会に理不尽を感じながら、妻子を支えようと毎日奮闘していた。そんななか、ある生徒が塾帰りの夜道で何者かに襲われてしまう…。男女の価値観を問うアナザーワールド。
著者等紹介
椰月美智子[ヤズキミチコ]
1970年神奈川県生まれ。2002年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。『しずかな日々』で07年第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞をダブル受賞。20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。21年『明日の食卓』(第3回神奈川本大賞)が映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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