出版社内容情報
映画化された「うち執」シリーズ、ファン必携のEX! 書き下ろしも収録。
内容説明
先代から付き合いのあるヴォルコフ家に招かれた花穎と衣更月。使用人の不知火は何故か衣更月のことを疎ましく思っているらしい。不穏な空気を感じながらも家同士の関係を考え冷静に振舞う衣更月の元に、突然花穎からの着信が。聞けば次男のイリヤの部屋に屋敷からの退去を要求する大量の脅迫状が置かれたらしく―?ほか、赤目と祖父の確執のその後など、書き下ろし2編を含む全14編収録。うち執ファン必携の豪華な短編集!
著者等紹介
高里椎奈[タカサトシイナ]
茨城県出身。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
51
本編完結後のシリーズの合間や別視点、その後を描く短編集。あの人とかあの人とか懐かしい(思い出すのに苦戦した人もいるけど)。今までの話を積み重ねた分ラスト2話にグッと来るし、またどこかしらで別の話を読みたいな、と思えてくる。2021/03/15
ゆきちん
33
完結したシリーズの番外編。14篇のショートストーリーを詰め込んだ本。何気ない日常から事件発生までこのお話の世界にどっぷり戻れる。これでもう終わりか〜。寂しいなぁ。またこの世界観の話を書いてほしいなぁ。2021/03/16
すがはら
32
短編集。本編の方との時系列に悩みながら読みました。職員をバッサリ切るかと思えば不器用な早苗を秘書で使い続けるとか、赤目さんの冷たいのかお人好しなのか分からんところがまた危なっかしくて怖い。更衣月の完璧な執事像とは個人としての主人に仕える者ではなくて家の主人という役目を理想的に保つために補佐する者なんですよね。それなのに面倒事に首を突っ込む家頴に内心舌打ちしながらも奔走する更衣月を見るのは愉しいものです。デコボココンビで頑張って欲しいです。2021/03/11
よっしー
26
うちの執事シリーズ番外編、これで本当の終わりですね。現代だけではなく過去の話も含まれており、話の主役も様々で…締めくくりとしては満足の一冊です。最初は鳳の影を追っていた主従二人も、お互いに理解し合うまでに成長しており、その姿が色々な形で見られたのが良かったです。2022/12/31
み
24
さくさくと♪赤目さんが愛おしくなりましたよ、苦手なお方だったのですが。今作で最後なんでしょうか、淋しい気分です。2021/03/19