角川スニーカー文庫 元カノと今カノが俺の愛を勝ち取ろうとしてくる。

はむばね【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2021/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 281p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041109465
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

『恋愛は追いかけさせるもの』元カノ青海玲奈。『恋愛は攻めまくるもの』今カノ紅林優香。俺をめぐって繰り広げられる二人のカノジョの意地と意地のぶつかり合い！　ポンコツ頭脳戦ラブコメここに開幕！！

内容説明

高校２年生の白石孝平には二人のカノジョがいる。一人はクールで美人の青海玲奈。もう一人は元気で可愛い紅林優香。どちらも愛してやまない大切なカノジョだし、決して浮気ではない―これはカノジョ公認の二股なのだ！…今のところは。「孝平くんが元々好きだったのはこの私。有利は揺るがないわ」「はいざんねーん！アタシが一年かけて上書きしましたー！」二人は孝平が好き。孝平も二人が魅力的。だったら孝平を惚れさせた方が真のカノジョ。―つまりは玲奈と優香による意地のぶつかり合い！授業中・放課後・休日…熾烈（？）なヒロインレースの勝者は！？ポンコツ恋愛頭脳戦ここに開幕！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[真白優樹]

元カノと今カノ、どちらか選べぬ少年が、二股でお付き合いしながら二人に振り回される物語。―――どちらかどちら、選べぬ悩まし何処へゆく。　攻められたり誘われたり。ぽんこつな二人のヒロインがそれぞれの策略を以て迫ってくる物語であり、ぽんこつが故に笑えて、真っ直ぐな恋にほっこりできる笑えて萌えられる、真っ直ぐに面白い物語である。まだまだ続くぽんこつ三角関係。そこへ新たな波乱の予感も持ち上がる中、三人の関係は何処へ往くのか。この選べぬ関係は、果たしてこれからどうなってしまうのか。 次巻も勿論楽しみである。

2021/01/08

[かっぱ]

元カノと今カノが大好きな少年を合法的に奪い合うラブコメディ。恋愛へのポリシーを初めとした正反対の二人の少女が孝平のどちらが彼女として認められるか平等に争う様はいっそ清々しい。やってることはただの二股なので今カノを選びなさいよと嗜めたくなる気持ちもあるけれど、コメディとしてはこういう形もありかなと思った。連作短編かつ視点の切り替えの多さは商業作として読むには慣れが必要だけど、様々なシチュで孝平にアプローチをかける二人は強かでありながらポンコツ感も備えていて愛らしい。ただこれだと永遠に一人を選べなさそう(笑)

2021/01/06

[椎名]

突っ込みどころは満載だが、タイトルと表紙から期待した通りの作品で個人的には非常に満足のいく作品だった。攻めまくる犬系今カノと追いかけさせたがるチョロインな猫系元カノ。どちらもいい具合にポンコツで、主人公も頭のネジは飛んでいるが二人の彼氏として二人を平等に受け止めているという意味ではしっかりいい彼氏をつとめている。なんだかんだ三人で付き合っていてほしい系のWヒロインものが好きなら好きだと思います。しかしラストで出てきた新キャラは不安だ。

2021/01/07

[リク@ぼっち党員]

web発の特徴が大きく出た、ショートショート&多視点。細かい更新が前提のwebなら問題ないと思うけど、一冊の本になっていると慣れるまでは結構違和感あった。堂々と二股系の作品だけど、孝平が完全にギャルゲ主人公なので優柔不断さがやや気になった。八方美人はあざといヒロインの特権だぞ。対して元気可愛い優香とポンコツ可愛い玲奈、ヒロイン二人はそれぞれの強みを活かして積極的に攻めていくスタイル。全体としてはバランスとしては取れていたか。

2020/12/28

[加賀ますず]

中学の頃からずっと好きだった憧れの人に告白して付き合えたものの、たった1日で別れることになってしまった主人公。それから一年、当時の傷も癒え、ずっと寄り添ってくれたクラスメイトの女の子と付き合っていた。しかしそこに元カノの憧れの少女がやってきて…？というあらすじ。元カノと今カノが主人公をかけて戦うという構図を成り立たせるためにキャラが無理矢理動かされている感はありつつも、ヒロインの二人ともがそれぞれ違った魅力があり、そんな二人が紙面を目一杯駆けずり回って主人公を引っ張り回す様が面白い。

2021/01/21