八月の母

個数:
電子版価格
¥990
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

八月の母

  • 提携先に3冊在庫がございます。(2024年04月27日 02時54分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041109076
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『イノセント・デイズ』を今一度書く。そして「超える」がテーマでした。僕自身はその確信を得ています――早見和真

長い間歪み続けた愛や母性の歴史、地層のように積み重なる闇に確かな兆しを探し続けた。神が人を嘲笑い続けてきたのか。人が神を嘲笑い続けてきたのか。神なるものへの幻想と呪縛を解き放つ祈りとその熱に、心が深く確かに蠢いた。――池松壮亮(俳優)

容赦などまるでない。「母」にこだわる作家が、母という絶対性に対峙した。確かなものなど何ひとつない世の中で、早見和真は正しい光を見つけようとしている。その試みには、当然異様な熱が帯びる。――石井裕也(映画監督)

私も命を繋いでいく役目を担うのだろうか。微かな光と絶望に怯えながら、夢中で読み進めた。どうしようもない日々に、早見さんはいつだって、隣で一緒に座り込んでくれるんだ。――長濱ねる(タレント)

ラストに現れるヒロインの強い覚悟と意思の力に、私たちは元気づけられる。辛く暗く苦しい話だが、そういう発見があるかぎり、小説はまだまだ捨てたものではない。 ――北上次郎氏(書評家)(「カドブン」書評より抜粋)

彼女たちは、蟻地獄の中で、必死にもがいていた。

愛媛県伊予市。越智エリカは海に面したこの街から「いつか必ず出ていきたい」と願っていた。しかしその機会が訪れようとするたび、スナックを経営する母・美智子が目の前に立ち塞がった。そして、自らも予期せず最愛の娘を授かるが──。うだるような暑さだった八月。あの日、あの団地の一室で何が起きたのか。執着、嫉妬、怒り、焦り……。人間の内に秘められた負の感情が一気にむき出しになっていく。強烈な愛と憎しみで結ばれた母と娘の長く狂おしい物語。ここにあるのは、かつて見たことのない絶望か、希望か──。

内容説明

愛媛県伊予市。越智エリカは海に面したこの街から「いつか必ず出ていきたい」と願っていた。しかしその機会が訪れようとするたび、スナックを経営する母・美智子が目の前に立ち塞がった。そして、自らも予期せず最愛の娘を授かるが―。うだるような暑さだった八月。あの日、あの団地の一室で何が起きたのか。執着、嫉妬、怒り、焦り…。人間の内に秘められた負の感情が一気にむき出しになっていく。強烈な愛と憎しみで結ばれた母と娘の長く狂おしい物語。ここにあるのは、かつて見たことのない絶望か、希望か―。

著者等紹介

早見和真[ハヤミカズマサ]
1977年神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。15年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、『ザ・ロイヤルファミリー』で2019年度JRA賞馬事文化賞と第33回山本周五郎賞を受賞。『店長がバカすぎて』で2020年本屋大賞9位。『あの夏の正解』で「2021年Yahoo!ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞」ノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

604
少女の願いはただひとつ、母を断ち切り、生まれ育った瀬戸内の小さな街を捨てて出ていく…それだけだった。三代にわたる母と娘の依存と確執、負の連鎖、地方の閉塞感、男に支配される社会。母性とは。今日もまた日本のどこかに存在するような問題のコアを、男性である作者が書き上げたことに賛辞を送りたい。散りばめられたミステリの種と、落としどころが気になってグイグイ読まされる。そして迎えた衝撃のラスト。うまく受け止められず、途方に暮れている。2022/03/03

starbro

398
早見 和真は、新作中心に読んでいる作家です。著者は、変幻自在、今回は角田光代が書きそうな祖母母娘三世代濃密な凄まじい葛藤の物語でした。 https://kadobun.jp/special/hayami-kazumasa/hachigatsu/ https://www.youtube.com/watch?v=gv_VMK_-rDY2022/04/14

fwhd8325

265
とても辛い読書でした。身体が震えていました。怒りではなく、恐怖です。確かにこの題材となった事件は記憶があります。それがかえって、私の恐怖を増幅させます。途中で読むのを止めようとも思いました。でも、このまま物語は終わるはずがないと信じました。信じた甲斐があったかと言うと、それは複雑です。でもラストにより負の連鎖が断ち切れたと思いたい。2022/08/24

tetsubun1000mg

263
筆者の前作「店長がバカすぎて」との違いに大変驚きました。 もともとこんな作風だったのかな? 四国の海沿いの地方都市の設定だが、女子中高生の物語が絶望的で読み終えった後に思考停止のような状態になった。 本の雑誌8月号「上半期ベストテン」で第10位ながら、北上次郎氏の「今回の直木賞候補間違いなし」との高い評価だったので選ぶが大変ビターなテイストだった。 筆者は自分の人生は自分で選ぶ大切さを伝えたかったのだろうか? 前半は割と軽いタッチだったが終盤からはまさにハード&バイオレンス。こんな読書は久しぶりの経験。2022/07/21

kotetsupatapata

231
星★★☆☆☆ 冒頭で「イノセントデイズ」を連想させる描写があったりと期待して読んだのですが、400頁を超える作品なのに、至って凡庸な内容で最後まで物語に入り込めませんでした。 主人公もエリカなのか紘子なのか、それとも陽向なのかどっちつかず。 しかも揃いも揃ってポンコツぶり。 紘子も自分で“この蟻地獄から抜け出すには、勉強してこの場所に寄り付かないこと”と言っていながら、結局クズ同士の傷の舐め合いに甘えて、さらに深みに嵌まる。 エピローグで陽向が自ら負の連鎖を絶ちきった点だけは救いようがありました。2022/05/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19368163
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。