刑事の枷

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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041108482
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「忠告だ―影山には近づくな」交番勤務から川崎中央署刑事課に異動した若手警察官・村上翼は、署内で疎まれる傍若無人なベテラン刑事・影山康平に目をつけられ、強引に連れ回される。同僚の不祥事を内部通報した「裏切り者」として疎外されている影山が、警察に居座り続ける理由―それは、十年前の殺人事件にあった。事件を独自に捜査する影山と行動を共にする村上は、本部の監察官に声をかけられる。不安を募らせる村上だが、やがて未解決事件の解明に惹かれてゆく。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、新聞社に入社。記者や編集者として勤務するかたわら小説を執筆し、2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。01年に同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

250
交番勤務から川崎中央署刑事課に異動したばかりの若手刑事、村上翼。10年前に起こった殺人事件を追う一匹狼、影山康平。上司・同僚たちからヤバイ奴には近づくなと忠告されながらも、結局振り回される。だが、そこから刑事にとって大切な心構え・心掛け・心意気を学んでいく。彼の真っ直ぐ頑張る姿が、とても心地よい。堂場刑事小説の一つの到達点とも言える、心に残る秀作である。2021/03/11

いつでも母さん

183
『この男、決して折れない。』この帯は一匹狼・影山の事を指しているのか?新米刑事・村上もそうだと感じた。なかなか先の楽しみなキャラクターが登場した堂場さんの書き下ろし新作を面白く読んだ。影山の過去とも対峙しながら村上の立ち位置を思う時、このタイプは上意下達を基本とし身内に甘いと言われる組織の中では、扱いにくいと烙印されるか又は面白い奴と可愛がられるかだ…なんて想像した。(可愛がられるのは新米の特権でもある)枷の外れた影山と、村上のこの先をもう少し見たいと思った。2021/02/15

タイ子

105
堂場さんの警察小説の集大成とうたわれた作品。これまでとちょっと雰囲気が違う感じがした。幾つかの疑問をずっと残しながら展開するので途中イラつき気味。所轄のベテラン刑事・影山が署内で村八分的処遇。交番勤務から刑事になって一年の新米刑事・村上。この2人が中心に展開する10年前の殺人事件を巡る捜査。誰に聞いても影山に近寄るな、あいつはヤバい人物だと言う。その影山にいきなり捜査に強制協力された村上。影山の過去、村上の刑事の資質、何故影山は10年前の事件に拘るのか?解けていく疑問に腹立たしい。この2人の刑事面白い。2021/04/08

ゆみねこ

100
新米刑事の村上翼は、署内で疎まれている一匹狼刑事・影山に目をつけられ、十年前の未解決事件を独自に捜査することに。影山が疎外されている理由と翼の真っ直ぐさ、中々面白い展開で楽しめました。2021/08/11

まちゃ

88
嫌われ者のベテラン刑事と恐れ知らずの新米刑事の二人が挑む未解決事件。定番といえば定番の設定の警察小説。面白かったです。同僚の不祥事を内部告発したことで「裏切り者」として警察組織で疎まれるベテラン刑事・影山康平。交番勤務から川崎中央署刑事課に異動した若手刑事・村上翼。なぜか影山に目を付けられ、十年前の未解決殺人事件の捜査に巻き込まれる村上。管内で発生した、もう一つの殺人事件の捜査を通じて浮かび上がってくる十年前の事件の真相。村上の刑事としての急成長も物語の1つの柱。神奈川が舞台なので親近感2021/04/05

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