内容説明
岩手県盛岡市にある喫茶店、ドールズ。経営者の娘、月岡怜の身体には、江戸の名人形師・目吉で棲んでいる。類稀なる発想力で現代の数々の事件を解決してきた目吉だが、なぜ彼が江戸から現代へ転生しなければならなかったのか、その真相は謎に包まれていた。だが、陰陽師の家系に生まれた少年・土御門ライの出現が、一行を宿敵である箱神との最後の対決へと導く―。江戸から現代へと紡がれた物語がいよいよ原点へ!ホラー、ミステリ、歴史、奇談…あらゆるエンタメの要素に彩られた著者畢生の話題作、ついに完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
48
ドールズ最終作。「導きの道」から路線変わってたけど予想以上に伝奇小説に変わり過ぎだろ!恒一郎さん、戸崎さん、松室さん以外のレギュラー置いてけぼりどころか皆無過ぎて(真司は怜ちゃんの父親だから辛うじてあったレベル)、新キャラ大量出現。まあ、読んでる最中は雰囲気や戸崎さんと松室さんの掛け合いも良かったので楽しく読みましたが。このシリーズ、目吉さんだからこそ出来る犯人救済が好きだから、なかったのは残念。ただ、ラストの描き方は救われたし、このひと達の後日談や番外編見たい。そう思うくらい楽しかったよ。2022/01/16
外道皇帝
12
このシリーズ、当初は単なるミステリだったのにとうとうトンデモ伝奇SFになってしまってます。前作からの箱神との戦いのためについに一行は江戸時代にタイムスリップ。別シリーズで人気の蘭陽も出てきてもうハチャメチャ。怜ちゃんとかすでに単なる抜け殻状態だし(笑)。 この本、同じ初版でも発行が2013年12月付けのものは最終章4頁分が落丁となってますので、これから読む人は発行日付が2014年2月5日の初版を読むようにご注意ください。2014/05/10
那由多
10
待って、私こんなとこに行き着くためにドールズ読み続けてきたんじゃないんだ。放り投げっぱなしの伏線も回収して下さいよ。高橋先生こういうところあるのは理解してたけど、まさか目吉センセーにまで適用されるとは思いませんでした。私の中で、無かった事にしていいですか?2015/10/23
しっぽちゃん
8
【図書館】★★☆☆☆2014/07/02
teddy11015544
4
何年にもわたり楽しんできた目吉シリーズ完結でした。これはホラーではなく、伝奇小説ですね。アイデアが堰を切って湧いて出たために、前回あたりから話を拡大しすぎちゃって、結末をつけるためにはこれしか仕方なかったんだろうと思います。盛岡色も薄く、おどろおどろしく無いのですが、高橋克彦せんせいですからこういう道もファンとして容認します。でもまた斬新なホラーシリーズもお願いしますよ。2015/01/01
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