出版社内容情報
大人気吹奏楽青春ミステリ"ハルチカ"シリーズ、待望の第5弾!!
コンクールと文化祭を経て、ちょっぴり成長した清水南高吹奏楽部。更なる練習に励む中、チカは「呪いのフルート」に出会い……!?楽器に秘められた謎、音楽暗号解読、旧校舎の怪事件。珠玉の青春ミステリ最新刊!
内容説明
コンクールと文化祭を経て、ちょっぴり成長した清水南高吹奏楽部。さらなる練習に励むハルタとチカのもとに、またもや難題が持ち込まれて―!?チカが手に入れた“呪いのフルート”や、あやしい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた“鍵全開事件”、謎の楽曲「惑星カロン」との出会い…。頭脳明晰な美少年ハルタと、元気少女チカの名コンビがおくる珠玉の青春ミステリ!
著者等紹介
初野晴[ハツノセイ]
1973年、静岡県生まれ。法政大学卒業。2002年、『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
179
ハルチカその5。連作短編集。チカのボケが進行してきてる・・・チカママもイイ感じで出てきたし・・・。今回の中では鍵全開事件が一番よかった。2015/10/24
みっちゃん
164
待ってたよ、チカちゃん♪でも待ち時間が長すぎて、これまでの事件の数々が記憶の彼方へ…珍妙かつ「不毛な」(笑)問答には、ぷぷぷと笑ってしまうし、彼らの真摯で思い遣りある行動に、ほっこり温かい気持ちになる。前半3編の解決編であり、後日談でもある標題作。草壁先生の過去がちらりと窺え、様々な事柄が絡み合ってずっと頭の中で「???」が飛び交っていたが、最後に明らかになった「奇跡」に鼻の奥がつん、とした。2015/12/02
おしゃべりメガネ
154
「ハルチカ」シリーズも気がつけば第5弾となりました。正直、あくまで自分個人的には前作『千年~』が微妙な立ち位置だったので、本作はあまり期待値が高くない状況でのスタートとなりましたが、原点回帰的な作者さんの気合いというか、ストレートな心意気のようなモノを感じました。だんだん回を追うごとに‘謎解き’の風呂敷が広がりすぎてきているのが、少し違和感を感じますが、学園だけの舞台では流石に限界があるのかなと。もう少し「マレン」や他の部員達の登場場面を増やしてほしいと感じるのは、やっぱり流れ的に仕方ないんですかね。2015/11/07
ちはや@灯れ松明の火
147
眩い夢を軸として日々は廻り続けているけれど、惑星になれなかった衛星のような心許ないさびしさがふと過る。奇人変人の万国博覧会清水南高校、コンテストを控え自主練時々謎解きに明け暮れる晩秋。弦と星を宿した総銀のフルート、五線譜に散らばる音の暗号、総ての鍵を開け放たれた旧校舎、都市伝説と人工知能の二重奏。想いを乗せて奏でる音は星へと捧げる祈りに似ている。届かなくても、叶わなくても、ここにいるよと。使い込んだフルートに映る星たちが笑う。同じひとつの太陽を追いかけて、惑うことがあっても心に決めた道を進んでいこうと。 2015/12/13
スパシーバ@日日是決戦
126
B (2015年) 部員不足で廃部寸前だった吹奏楽部も24人に増え、新しく着任した顧問は国際的な指揮者として将来を嘱望されていた過去を持つ。彼らの夢は吹奏楽を愛する高校生ならだれもが憧れる聖地、全日本吹奏楽コンクール高校の部の全国大会の舞台「普門館」のステージに立つこと。高校2年の文化祭が終わり3年生が引退し..。各中編の評価は以下の通り。「◎ 惑星カロン」「〇 チェリーニの祝宴/理由ありの旧校舎」「△ ヴァルプルギスの夜」。オレは、天体の運行に全く無関心のつまらない野郎だったことに気づいてしまった!2016/06/30