出版社内容情報
Jリーグと欧州、南米だけが「プロサッカー」ではない
日本国外でプレーする日本人サッカー選手は100人を超えるという。彼らは何を求めて海を渡るのか。星出悠、伊藤壇、中村元樹、酒井友之。馴染みの薄い国でプロとしてプレーする選手からサッカーの「深さ」に迫る。
内容説明
彼らは何を求めて海を渡るのか―「マイナー海外組」を描くノンフィクション。
目次
第1部 1年1ヵ国の男 伊藤壇
第2部 高校フットサル部の男 中村元樹
第3部 アジアへ渡った黄金世代の男 酒井友之
第4部 トリニダード・トバゴ4冠の男 星出悠
著者等紹介
佐藤俊[サトウシュン]
1963年、北海道生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、出版社勤務を経て93年、フリーランスとして独立。「Number」を始め、各種雑誌、新聞に寄稿。鎌倉在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
19
Jの舞台からドロップアウトした4人のアジアサッカー奮闘記。退団理由がアレなので、話半分で聞いたほうがいいかも知れないけど、アジアのサッカー事情がよくわかる。待遇面は物価の差も含めるとJ2で燻ぶっているよりはかなり良さそうだ。ただ、外国人助っ人扱いなので、パフォーマンスが落ちると即解雇のリスクもある。アジアを点々とする伊藤壇だけで1冊の本ができそうだし、酒井友之が所属したワメナは原住民の住む街。『冒険歌手』で登場する冒険家の藤原さんが経営するネットカフェに入り浸っていたとかすごい繋がりがあるもんだ。2016/04/06
西澤 隆
5
それにしてもいろんな国にプロリーグがあるのは驚く。10年ほど前の本で「彼の地」と日本の為替レート差などは今とは相当ちがうだろうから「外国にいくと低いギャラでも専業でサッカーできる」という状況があてはまる国がいまでもたくさんあるかはまた別の話だけれど「日本で働きながら、趣味として社会人サッカーをゴツゴツやる」以外にも、仕事としてのサッカーをやる選択肢はあるのだなとしみじみ思う。本書で「別の選択肢もあるよ」に夢をつなぐひとはいるかも(とはいえ子どもにコレを読ませて子どもがそう言い出すのはちょっと怖い(笑))。2024/07/03
浅見ヨシヒロ
4
普段Jリーグや欧州のサッカーしか見ていないけど、サッカー(スポーツ)は万国共通。様々な環境下であっても色んな国や地域に色んなサッカーの形があるのだとこの本は教えてくれた。2016/12/07
Keikoh
2
ワメナのあるパプアは「インドネシア最後の秘境」と言われている。 基本的に練習が終わってからは、ずっとネットカフェにいましたね。ホテルから歩いて10分ぐらいなんです。しかも、経営しているのが藤原さんという日本人の方なんです。藤原さんは冒険家で10年くらい前にワメナに来て、インターネットがないので自分でやろうと店を開いたそうです。その『パプアコム』の隣には藤原さんが経営するレストランもあって、そこでオムライスや中華丼とかを食べることもありました。2024/08/24
lop
2
アジアのサッカーリーグ事情がよく分かる。一年1か国なのはサッカー選手としては優先度を間違えている気がする。。。旅人としては最高の生活だけど。酒井はビックリした。この本でこんな有名な選手がでてくるとは思わなかった。2017/02/20