内容説明
案内人のクロに突然、死を告げられた七海は、死を受け入れられず未練解消から逃げてばかり。そんな七海を励ましたのは新人の案内人・シロだった。彼は意地悪なクロとは正反対で、優しく七海の背中を押してくれる。シロと一緒に未練解消を進めるうち、大好きな誰かの記憶を忘れていることに気づく七海。しかし、その記憶を取り戻すことは、切ない永遠の別れを意味していた…。予想外のラスト、押し寄せる感動に涙が止まらない―。
著者等紹介
いぬじゅん[イヌジュン]
奈良県出身。2014年『いつか、眠りにつく日』で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し書籍化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜📕のベルズ
15
自分がもし、明日死んだら後悔はないかと聞かれたら、答えはNO。したいことも、できなかったことも沢山ある。それを死ぬまでに未練がない状態にするなんて、かなり難しいと思う。 それでも、些細なことに気づき、自分の生き方を少し変えるきっかけをくれた作品。2021/03/31
sakadonohito
11
成仏?するために未練解消するシリーズ3作目。今回は変化球な感じだが途中で気付いた。2023/03/29
まる子
10
シリーズ3冊目。1巻目から読んだら内容はわかりやすいけれど、どの巻から読んでもOK。1巻目の蛍、2巻目の光莉、3巻目の七海。どの主人公も思わぬラストが待っている。七海にはこれまでの思いを詰め込んだと言ういぬじゅんさん。今回もまさかの未練解消でした。次はひまりか⁉️4巻目の予定があるならそろそろか?2021/10/14
ag0514@だが断る👼
5
☆☆☆☆ シリーズ3作目。前作、前々作と同様の基本構成。案内人「クロ」と新人の「シロ」は、死を受け入れられず、未練解消できない「七海」の未練を解消させることができるのか?前作、前々作を逆手にとった手法は、良くできてます。驚きました。途中でシロの正体は、わかっちゃうかも。巻末に収録されている番外編は、クロの優しさが垣間見れる良い話でした。 2022/09/16
starly
4
生と死をテーマとした第3弾。 死を告げられた主人公、七海は期限内に未練を解消しなければならないのに逃げてばかり。いざ向き合おうにしてもそれが本当の未練ではない事態ばかりで本当の本当に最後まで未練が何だったのか分からなかった。そんなラストで予想外な展開と今までになかった内容で驚きと納得して読み終わりました。 自分自身の感情の照れ隠しだったり言いたくても言わないのが積み重なり後悔へとなるのではないかと思う。後悔が少しでも残る事のないよう素直に生きる努力をしようと捉えた作品でした。2022/06/04