内容説明
遺伝・進化の概念や仕組み、イオンの概念、原子の内部構造など、重要事項でありながら学習指導要領からは削除された内容が、本書では積極的に盛り込まれている。最終章では、生活や社会と科学技術のかかわりについて、理科教科書ならではの視点からていねいに紹介。基礎科学を学ぶ大切さを生活に即して実感できる。単に現象を調べたり知識をまとめるだけでなく、背後にあるメカニズムにできる限りふみこんで解説しているため、独習で深い理解が得られる。どの章も、テーマの大局的な本質を最初に学び、その土台の上で重要概念についてより詳細に学ぶという、合理的で自然な展開。ごく最新の知見や身近な事例は、発展的な内容であってもコラムなどの形で柔軟に取り入れて紹介。
目次
第1章 力と運動
第2章 エネルギーの変換と保存
第3章 原子の構造とイオン
第4章 物質資源とエネルギー資源
第5章 細胞・発生・遺伝
第6章 生物界のつながり・進化
第7章 天体の動きと地球の運動
第8章 太陽系と宇宙
第9章 自然史の中の人間
第10章 私たちと科学・技術
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ipusiron
24
○2017/06/01
たんたんx
12
〈検定外教科書〉第Ⅲ巻。このシリーズに一貫して言えることは、文章量が多いので一般書を読むような感覚で読み進められるということです。遺伝と進化についても、誤謬に陥らないようにきちんと説明されていると思います。本書には、「資源エネルギー庁(2003年)は、kw時あたりの発電単価を〈原子力5.9円、ガス火力6.4円、石炭火力6.5円、石油火力10.2円、水力13.6円〉としています。これは設備費や燃料代などから出した数値であるということですが、 →2017/01/10