きみの傷跡

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041099896
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

私が、男のひとを好きになることなんてない。そう思っていたのに……。

内容説明

男子校出身で女子に不慣れな大学2年生の星野は、写真部の新入生勧誘で、カメラを首から下げた女子と出会い一瞬で心を掴まれた。その1年生・花宮まいは、ある理由で高校に行けなくなった過去がある。男性が苦手なものも、その「傷」のせいだ。少しずつ仲良くなってゆくふたりは、やがてお互いへの恋心を自覚しつきあいはじめる。それぞれはじめての「彼氏」「彼女」だ。ある日、星野はいい雰囲気のままつい花宮を押し倒してしまう。その瞬間、彼女の身体は固まってしまい…。好きだから、相手をちゃんと大切にして、触れ合いたい。不器用な二人のゆくえは…!?

著者等紹介

藤野恵美[フジノメグミ]
1978年、大阪府生まれ。2004年、第2回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『ねこまた妖怪伝』でデビュー。児童文学のほか、ミステリーや恋愛小説も執筆する。著書に、「2013年文庫大賞」(啓文堂大賞文庫部門)となった『ハルさん』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

136
いい作品読ませてもらったなぁ〜という感想です。高校まで男子校で過ごした「星野」と、とある事件にあい男性とうまく接するコトのできない「花宮」は大学の写真部で知り合います。「花宮」に一目惚れの「星野」は女性にどうアプローチしていいかわからず、悪戦苦闘。「花宮」も彼にひかれつつも、過去のトラウマから距離を縮められず。とにかく二人が一生懸命にお互いを想いつつ、大切にしていく様子が良かったです。ちょっと「星野」の口調が少し気になりましたが、そこはまぁヨシとして二人の仲が気になりつつ、イッキに読了してしまいました。2021/07/06

ウッディ

111
男子校出身で女子に免疫のない星野君は、写真部の新歓で首からカメラをかけた花宮さんに出会い、一目ぼれする。過去の出来事で心に傷を負い、男性恐怖症の花宮さん、真面目で、奥手な二人の初々しい恋の始まりをもどかしく感じながらも、純情だったあの頃を思い出して、胸がキュンキュンしてしまった。それにしても、花宮さんが最強に可愛く、そんな彼女のことを大切に想う星野君の優しさを感じ、二人の恋を応援しながら、幸せな読書でした。とっても、面白かったです。2021/08/24

ゆみねこ

94
男子校出身で女子に不慣れな星野がひとめぼれした相手は、かつて男性に傷つけられた過去があり、そのせいで学校に行けない時期があった。お互いの好意に気付き、初めての彼氏彼女に。相手を大切にして理解しあって行く初々しい恋愛、星野君も花宮さんも良い子で二人を応援しながらの読書に。シリーズものと言うことなので他の作品も読んでみたい。2021/07/20

えりこんぐ

69
なるほど、『わたしの恋人』シリーズなのか。そういえば笹川くんがいる。 今回もナイスアシストな友人役。若い子たちの恋愛に、少し重いエピソードを加えた藤野恵美さん、今回も良かった。この2人みたいに、性的なものも恋人同士で素直に話し合って進めていくのが理想なんだけど、、難しいんだろうなぁ。星野くんがかなりできた人で、我慢がきくタイプ(ココ重要)なのと、花宮さんが意外と積極的なのが逆に良かったと思われます。【図書館】2021/06/30

モモ

69
大学生の初々しい恋愛話のようだが、彼女は過去に性犯罪の被害にあっていて、その葛藤と克服の話。被害にあった娘の様子がおかしいことに母親がすぐに気が付き、適切な行動を取ってもらったのが良かったが、そうでない場合のことを思うと苦しく思う。作者のあとがきにあったが「心の傷」「傷が消えない」と決めつけるような言葉は、被害者をさらに苦しめる呪いの言葉になる。この話に出てくる笹川くんは『ぼくの嘘』の笹川くんなんだそう。また読みかえしたくなった。2021/06/06

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