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ドローンランド

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  • サイズ B6判/ページ数 405p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309206950
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ドローンですべてがデータ化される未来社会。サイバー空間を駆使し、欧州議会議員殺害の謎を追う、ドローン国家版『1984』。

【著者紹介】
1972年ドイツ生まれ。ベストセラーリストの常連。2015年本書でフリードリヒ・グラウザー賞など、ドイツ国内のSF賞、ミステリー賞を複数受賞。

内容説明

顔面を吹き飛ばされた欧州議会議員の死体が発見された。ユーロポールの主任警部ヴェスターホイゼンは、アナリストのアヴァと協力して捜査に乗りだす。大小さまざまなドローンによってすべてがデータ化された監視社会。アメリカは没落し、ブラジル、アラブ、EUなどが太陽光や波動エネルギーをめぐって覇権を争う。シミュレーション空間「ミラースペース」を駆使して捜査は進むが、新EU憲法の採択に向けて、そこには巨大な謎が隠されていた。ユーロポール長官の老獪なフォーゲル、自由党の女性党首ヤナ・スヴェンソン、情報多国籍企業タルコンの総帥ジョン・タラン、政治スキャンダル専門の謎のジャーナリスト・ジョニー・ランダム、影の警察RR…。

著者等紹介

ヒレンブラント,トム[ヒレンブラント,トム] [Hillenbrand,Tom]
1972年ドイツ・ハンブルク生まれ。「シュピーゲル・オンライン」の経済コラムや、名探偵シェフが活躍するミステリー・シリーズで人気を博す。2014年に『ドローンランド』を発表。フリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)とクルト・ラスヴィッツ賞という、ドイツ語圏のミステリー、SFの主要賞を同時に受賞し、高い評価を得ている

赤坂桃子[アカサカモモコ]
ドイツ語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

26
中東やアメリカなどの先進国は事実上、崩壊し、先進国に資源を売ることでしか生計が成り立たなかった発展途上国が勃興するという逆転した近未来。SNSやビッグ・データ、グーグル・グラス、「羊のヒツジくん」のようなコンシェルジェ的AIなど、現実の技術が拡張された近未来での情報を如何に多く、獲得できるかによってよって事実すらも捻じ曲げてしまう怖さ。そして主人公が矢鱈、キムチ・ピザ好きが分かる描写が後の危機の伏線になっているのが好き。後、『レザボア・ドックス』などの映画の感想も盛り込んでいるのが個人的にニヤリ。2016/03/16

すけきよ

16
誰もがグラス型の端末を装着し、眼に見えないほどのドローンがあらゆる所をデータ化している監視社会。……なんだけど、「監視社会」という言葉から連想されるディストピア感はなく、むしろ、作者は、あらゆるものがデータ化されているがゆえに可能な、シミュレーション空間「ミラースペース」を舞台にした事件とトリックを描きたかったように思える。物凄く面白かったり、尖った部分があるわけではないんだけど、飽きずにするすると一気読み出来てしまう。要するに、ハリウッドエンタメ的作品。2016/02/22

スターライト

11
ドイツのSFとミステリの賞に輝いた作品。イギリスがEUから脱退するために新憲法の制定が政治問題化する近未来。ユーロポールの主任警部ヴェスターホイゼンは、ある欧州議会議員の殺人捜査に関わるうちに、これが巨大な陰謀の一端であることを嗅ぎつけるが…。ドローンや様々なハイテク技術により完全な監視社会に変貌した世界でも、人間を制御することはできず、結局は人間の意思が重要であることを気づかせてくれる。ミステリとしては、最後まで犯人が明らかにされず、そして謎解き部分でも納得させられる解決が待っており、読後はすがすがしい2016/04/30

アプネア

10
面白かった。近未来SFミステリ、イギリスが離脱するか否かで議会が揉めているEUが舞台です。何の因果かもう離脱するんですけどね。アメリカが没落しブラジル・アラブ・EUなどが覇権を争ったり、東アジアが台頭したりと何とも想像も出来ない世界です。大小様々なドローンにデータを収集される監視社会、そのデータに基づいて構成された仮想現実など様々なSFギミックや社会背景などがくどくどと説明もなく、さも当たり前のように描かれます。いろいろなSF的オマージュが感じられ、特に犯罪予測なんてもろ「マイノリティ・リポート」です。2016/12/07

勝部守

10
ハチドリやダニの監視ドローンが有りそうな近未来の小説。怖い。韓国やブラジルの存在感がすごい2016/04/23

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