「ふつうの家族」にさようなら

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「ふつうの家族」にさようなら

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041099544
  • NDC分類 361.63
  • Cコード C0095

出版社内容情報

中野信子さん(脳科学者)推薦!「家族法研究者 山口真由が明かす家族の本質」

「ふつうの家族」――それは聖なる呪いである。
家族も、親子も、夫婦でも――常に「スイッチオン」でなくていい。その関係は「点いたり、消えたり」でいい。

「"ふつう"を押し付けられたくない私は、"多様性"を押し売りしたいわけでもない。新しく生まれつつあるマジョリティの側にまわって、「空気を読まない」古臭い奴らをつるし上げたいわけじゃない。(略)これからの時代、私たちがすべきことは"違い"をあぶりだすことじゃなくて、”同じ”を探しにいくことなんじゃないか。家族のあり方が変わってもなお、昔と変わらない普遍的ななにかをその真ん中のところに見つけにいくことじゃないかと、私は思うようになった」(「おわりに」より)


はじめに
第1章 親子
言葉を失った「卵巣年齢50歳」の衝撃
結婚じゃない! 子どもなんだ!!
精子バンクはオンラインデート
「フェミニストの希望の星」が残した宣言 他

第2章 結婚
親友の結婚話でヒートアップした私
同性婚を認めた感動的な判決
ジャネット・ハリーというロック・スター
権利と義務の束としての結婚 他

第3章 家族
謎だった「男のお母さん」
私が育った日本の家族
多様になりつつある日本の家族
「家があります。緑と白の家です」 他

第4章 老後
日本の「家」は会社だった?
現代社会における「家」の残り香
「家」か? それとも「個人」か? 他

第5章 国境
アメリカの「実子」、日本の「養子」
「結婚」なんて点いたり、消えたり
「親子」ですらも、点いたり、消えたり
ステイタスとしての家族、プロセスとしての家族 他
おわりに


装画:赤
装幀:原田郁麻

内容説明

家族も、親子も、夫婦でも―常に「スイッチオン」でなくていい。その関係は「点いたり、消えたり」でいい。家族法研究者・山口真由が明かす家族の本質。

目次

第1章 親子(言葉を失った「卵巣年齢50歳」の衝撃;結婚じゃない!子どもなんだ!! ほか)
第2章 結婚(親友の結婚話でヒートアップした私;同性の性行為は「神に背く」行為とされた ほか)
第3章 家族(謎だった「男のお母さん」;私が育った日本の家族 ほか)
第4章 老後(アメリカの「家族」と日本の「家」の違い;アメリカの家族にあるはっきりとした外縁 ほか)
第5章 国境(アメリカの「実子」、日本の「養子」;「結婚」なんて点いたり、消えたり ほか)

著者等紹介

山口真由[ヤマグチマユ]
信州大学特任准教授・ニューヨーク州弁護士。1983年、北海道に生まれる。東京大学を「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け卒業後、財務省に入省し主税局に配属。2008年に財務省を退官し、その後、15年まで弁護士として主に企業法務を担当する。同年、ハーバード・ロースクール(LL.M.)に留学し、16年に修了。17年、ニューヨーク州弁護士登録。帰国後は東京大学大学院法学政治学研究科博士課程に進み、日米の「家族法」を研究。20年、博士課程修了。同年、信州大学特任准教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

114
40歳近くになって独身で子供のない自分を戯画化するような口調で語りながら、実は「家族とは何か」「ふつうとは何か」というとても大切な問いかけがなされている。生殖医療の発達と性の多様化によって、「子供を産んだ女性が母、父はその女性と結婚している男性」という公式が壊れ、結婚・親子・家族という社会の基本が変化しつつある。日米の法律に詳しい著者が、両国の例を挙げながら繰り出す問題提起がズシリと胸に刺さる。日本の「家」の概念と西欧由来の「個人主義」の間で悩み戸惑う著者の思索は、非常に知的で刺激的。いい本だと思う。2022/05/05

k sato

23
多様化パニックになりそうだ。親子、結婚、家族の在り方は無数の選択肢と組み合わせが可能になりつつある。まして、国境をこえると更に広がる。私は面食らった。家族は身分秩序の「状態」から、家族になり続ける「プロセス」へ変化していると筆者は考える。分娩した母、血縁だけで繋がる父、血縁はなく機能としての親。家族の形態は、婚姻や血縁などの連帯責任から、個人と個人の関係となっていく。いま、私たちはその変化の中にいる。それでも筆者は、「家族の普遍」性を見出したいと願う。のび太くん家を、「ふつうの家族」と言えない時代がくる。2022/10/23

宇宙猫

20
★★★★★ 結婚し、父・母・子という構成が「ふつうの家族」と言われるものだが、その形は多様化し”ふつう”が無くなりつつある。家族法が専門の著者が、法が家族をどう定義しているのか日米を比較することで、家族とは何かを考えさせる。著者は日本において家族の形を変えることは社会の在り方を変えていくことだというが、別姓さえ実現しないこの国で法が社会に追いつく日がくるのか心配になる。2022/03/14

ゆきねこ

15
弁護士さんで、高学歴、国際的に活躍されている山口さんの経験や判例からあぶり出される家族形態の変容。結婚は崇高な人間同士の結びつきと言うのは幻想で、相手に対する権利と義務の束、それに伴う無数の制度的なベネフィット。膨大な約束リスト。多種多様な特典リスト。アメリカのように元々多様な人種民族が寄り集まり、家族よりも個人の権利を守ろうとするお国柄と、未だに男尊女卑、家父長制が残る日本は「嫁にもらう」という言葉がある位の後進国。結婚も出産も個人のもの。冷凍卵子を持つ山口さん。出産もお金があると出来る時代になり。2021/09/11

たつたあお

13
旧時代からの「結婚して子供を産んで……」という一般的価値観にNOを突き付ける本かな、と思いながら読み始めたが、だいぶ予想と違った。「家族とはなにか」という根源的な問いに、真摯に向き合う姿勢がとても好印象。日本は「家」を大切にし、アメリカは「個」を大切にするというのはよく言われることだが、「『家』が守ろうとしているのは、(そこに属する)『個人』ではなく『家』そのものである」というのは面白い。個人主義になってきた現代でも、犯罪を犯した加害者の家族をバッシングする風潮は→2023/01/07

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