出版社内容情報
26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす! 第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。
内容説明
26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して―。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き落とす!第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。
著者等紹介
染井為人[ソメイタメヒト]
1983年千葉県生まれ。2017年、『悪い夏』で第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kanonlicht
314
生活保護の受給者を定期訪問する役所のケースワーカーが、ある出来事をきっかけに犯罪に巻き込まれていく。まっとうな道を少しでも踏み外すと、ここまで転落するかもね、という教訓が込められている(のか?)。登場人物全員、身から出た錆というのはこういうことを言うんだろうな。いや、子どもだけは罪はないか。ただひたすら胸くそ悪いというか、誰も救われない話は決してきらいじゃないけれど、カタルシスがなく、中途半端に終わった感がある。後半一気に物語が加速しただけにそこがやや残念。2023/06/29
kotetsupatapata
267
星★★☆☆☆ 会社の同僚から借りた1冊 普段手に取らないジャンルですが、こういう機会がないと読まないですからね。 ただ残念ながら予想通り大して面白くもなく、中盤から斜め読みで読了 上から目線で申し訳ないですが、やはりこういった『底辺社会を舞台に、箸にも棒にも掛からないクズとバカが織り成す、何とも胸くそ悪いストーリー』の本は、小生には性に合わない事が分かったことだけがこの作品の唯一の感想です。2022/07/18
reo
241
生活保護受給者が適切に制度を利用できるよう、指導したり相談を受けたりするのがケースワーカー。職種は公務員だが、生活保護受給者がどんな生活を送っているのか知る必要があるため、定期的に家庭訪問を行っている。ここまでは前振り😅確かに「悪い夏」だわ~最悪だな💦ラストの”どがちゃか”はここまでやるかというくらいの”どがちゃか”ぶり‼深刻な題材なのだが、深刻ぶらないところが高評価😆2022/12/11
鍵ちゃん
234
26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が、生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して。生活保護を不正受給する小悪魔、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす。守と愛美だけは幸せになってほしかった。どんどんと泥沼ひ入る人生。この世の中は狂っているな。暗い話だが、最後のドタバタがよかったな。2024/06/20
やな
224
一気に引き込まれて読み進めたけど、ラストがドタバタしすぎて、オチもチョット…途中までメッチャ面白かっただけに残念(^^;;2024/01/30
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