出版社内容情報
冬の北海道・札幌。ミステリアスな美女に勧められて『くま弁』を訪れた休職中の雪緒。そこで偶然食べたお弁当の美味しさと店主夫婦の温かさに惚れ込み、雪緒は次の仕事が決まるまで宅配のアルバイトをすることに! 最初の配達先は『くま弁』を勧めてくれた女性宅。現在人前に出られない理由があると言う彼女は「自分の願いがわからなくなった」と落ち込む。その様子を見た雪緒は少しでも力になりたいと、ある考えを思いついて?
内容説明
冬の北海道・札幌。ミステリアスな美女に薦められて『くま弁』を訪れた失業中の雪緒。そこで偶然食べたお弁当の美味しさと店主夫婦の温かさに惚れ込み、雪緒は次の仕事が決まるまで宅配のアルバイトをすることに!最初の配達先は『くま弁』を薦めてくれた女性宅。現在人前に出られない理由があると言う彼女は「自分の願いがわからなくなった」と落ち込む。その様子を見た雪緒は少しでも力になりたいと、ある考えを思いついて?
著者等紹介
喜多みどり[キタミドリ]
北海道出身。第1回角川ビーンズ小説大賞を受賞し、「天空の剣」(書き下ろし)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
244
千春とユウ君、おかえり~。ということで新章突入しました。今回は千春とユウ君が脇役に回り、弁当配達担当の雪緒が主役。宅配先のお客とあーだこーだする展開みたいだね。くま弁の創業者の熊さんに常連さんもあいかわらずでして、和ませてくれますね。宅配先の客にムカムカ、モヤモヤとしますが、こういう人、確かにいるわと妙に感心してしまう。雪緒の今後がどうなるか楽しみ。今回は豚汁、三平汁を食べたいわ。それにおにぎりがあればもう最高だね。あいかわらずの美味しそうな料理の描写に、突発的にあれ食べたいこれ食べたいとなります。2020/09/26
カメ吉
143
終わったと思っていたシリーズなんでまた読めて本当に嬉しいです。ユウさん千春さん夫婦とまた会えて、しかも温かいエピソードはそのまま…いや、それ以上で心が優しくなる読後感でした。この作品の主役は新キャラで訳アリ元OLの雪緒さん。ふと「くま弁」を訪れその美味しさに惹かれ配達員のバイトとしてメンバーに。そして配達する弁当に手書きのお品書きを添える方法で色んなお客さんの心を掴み美味しい弁当を更に引き立てます。そして芸能界で傷を負った茜ちゃんにも好かれ?友情も芽生えてお弁当を食べた人が前向きになる様はいつも心地良い!2020/10/04
オセロ
108
Kindle Unlimitedにて。作者さん7冊目。 サブタイトル通り、くま弁が始めた配達業を任されたアルバイトの久間雪緒が主人公のスピンオフ作品です。最初は主人公が違うこともあって戸惑いましたが、配達だからこそ出来る雪緒の心遣いにホッコリ。そんな雪緒をくま弁へと導いてくれたとある理由で塞ぎ込んでいた茜に寄り添うことが出来て。そして相変わらずユウ君の作るお弁当は美味しそう…2024/02/18
Kazuko Ohta
95
シリーズもののようだけど、なんとなく1冊ずつ独立している雰囲気だったので、表紙のおむすびに惹かれて最新刊を読んでみることに。ごはんに癒される話というのは良いものですね。訳あって会社を辞めた女性が勤め始めたお弁当屋さん。どんなに嫌みな客に当たろうとも、客の要望に添おうとする姿勢を見習いたい。舞台となるお弁当屋さんがいつも同じでヒロインが変わるというわけでもないのでしょうか。こりゃシリーズ最初から読んでみなければ。あ、卵焼きを作るときの描写だけは「うっ」と声が出ました。だって私は関西人。砂糖は入れないもんで。2021/02/21
じょんじょん
80
久しぶりの『お弁当屋さんのおもてなし』新シリーズ「しあわせ宅配篇」にはいっていました。ユウさん、千春さんがご夫婦でくま弁やりくりをしているリアルハートフルストーリー。新メンバーとして雪緒さんが登場します。前職でのトラウマのトリガー同僚、いるいるこういう人、そしてありすぎるこういう状況。自分もシンパシー感じます。つなぎバイトのつもりのくま弁で癒される自分を感じつつ、周りを変化させながら自分成長していくストーリー。乾いた心にやさしいビタミンウォーターが注がれるような、思わず涙がにじむハートフルストーリーでした2021/07/15