内容説明
オランダ・ユトレヒトの小さな教会からバチカンに奇跡の申告が。礼拝堂に主が降り立って黄金の足跡を残し、聖体祭の夜には輝く光の球が現れ、司祭に町の未来を告げたという。奇跡調査官の平賀とロベルトは現地で聞き取りを開始する。光の目撃者たちは、天使と会う、病気が治るなど、それぞれ違う不思議な体験をしていて―。光の正体と、隠し教会に伝わる至宝「王の中の王」とは?天才神父コンビの頭脳が冴える本編16弾!
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を超えるヒットとなり、アニメ化もされた。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
79
オランダを舞台に奇跡調査に専念していた回。科学全開の探求は??となる事もあるけど、たまにはほのぼのした回があってもイイかな?ラストのミッフィーは笑わせてもらいました2020/11/04
眠る山猫屋
74
いつくるかいつ暴れるか・・・ガルドウネ怖いよ~とか思っていたら。何が怖いって、序盤はプラスチック容器ポイ捨て問題、中盤は平賀が空気を読まない案件、終盤は"それはプラズマだと言い張る教授いたね"的な・・・はい、今回は人が死なない(天災で亡くなった泥棒一名除く)平和な回でした。たまにはこんな巻もいいんじゃないでしょうか。プラスチックリサイクル率とか勉強になったし。2020/09/21
たち
60
今回の舞台はオランダです。この一冊読んだだけで、かなりのオランダ通になれそうです。シリーズの中では、少し地味な印象を受けましたが、これぞ正に奇跡調査官という感じがしました。奇跡の謎はほぼ解き明かされましたが、教会側にどのような報告がなされたのかは語られず、こういう作りも嫌いではありません。何より、ラストが温かい気持ちになれました。良かったです。2020/08/31
青蓮
53
今回はオランダが舞台。ローレンが然りげ無くサポートしてくれるわ、今回は比較的可愛らしい話しだったと思う。ミッフィーのお陰?来年はロベルト誕生祭が出回りそう。その内平賀の誕生日も分かるかな?2020/11/28
カナン
52
おのれメシマズ、やはりメシマズ、アメリカ以来のメシマズ回でしょうか。欧州の中でも無神論者が多いことで有名なオランダが舞台でしたが、まさかここまでチューリップバブルについて書かれるとは思ってなかった。ほぼ世界史の復習。そしてまさか奇跡調査の内容よりイギリスと双璧をなすメシマズ描写の方が記憶に残るとも予想してなかった。Koning der koningenが何だって?な勢いのまま最後の神父二人のほのぼのとしたやり取りがちょっとだけ癒し。ロベルトキッチンは良いけど徐々に世界各国の食事情調査隊みたいになってるよ。2021/11/10