出版社内容情報
毎夜、同じような悪夢を見る。それはさまさまな女をいたぶり殺すことで性的興奮を覚えるという夢だ。その夢はまるで自分がやったかのような錯覚に陥るほど、リアルなのだ。ある日、自分が見た夢を同じ殺人事件が起こったというニュースを見た。犯人がつまかったという。そこには、自分と同じ顔の違う名前の男が映っていた―ー。運命の残酷さ、悲劇を描いた「悪魔の帽子」ほか、植物に取りつかれた男を描いた「花うつけ」、主人公が犬嫌いになった理由があかされる衝撃のラスト「犬嫌い」、松山が舞台の正統派ゴーストストーリーの「城山界隈奇譚」などの全9篇。文庫化にあたり雑誌掲載原稿を2篇収録し、文庫版書下ろし
を収録。登場人物たちの心の昏闇や地獄は、自分の中にもあると気付いたとき、すでに著者の術中にはまっている。一度読み始めたら、止められない語り口と逃げられない怪異。著者出身地の松山が舞台の短編も収録。
内容説明
何度も同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。ある日、その夢と同じ殺人事件が起こっていると知る。犯人として報じられたのは、自分と同じ顔をした別の名前の男だった―。運命の残酷さ、悲劇を描いた「悪魔の帽子」、松山が舞台の正統派ゴーストストーリー「城山界隈奇譚」など、惨くせつなく運命に巻き込まれてゆく人間たちを描く、書き下ろしを含む12篇。
著者等紹介
宇佐美まこと[ウサミマコト]
愛媛県生まれ。2006年「るんびにの子供」で第1回『幽』怪談文学賞“短編部門”大賞を受賞し、07年『るんびにの子供』でデビュー。17年、ミステリ小説『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞“長編及び連作短編集部門”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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