出版社内容情報
浅倉 秋成[アサクラ アキナリ]
著・文・その他
内容説明
「物語の主人公になって、劇的な人生を送りませんか?」平凡な高校生・涼一は、日常をドラマに変える“フラッガーシステム”のモニターになる。意中の同級生佐藤さんと仲良くなりたかっただけなのに、生活は激変!ツンデレお嬢様とのラブコメ展開、さらには魔術師になって悪の組織と対決!?佐藤さんとのロマンスはどこへやら、システムはある意味感動的な結末へと暴走をはじめる!伏線がたぐり寄せる奇跡の青春ストーリー。
著者等紹介
浅倉秋成[アサクラアキナリ]
1989年生まれ。2012年に『ノワール・レヴナント』で第13回講談社BOX新人賞Powersを受賞しデビュー。19年に発表した『教室が、ひとりになるまで』が、第20回本格ミステリ大賞“小説部門”&第73回日本推理作家協会賞“長編および連作短編集部門”にWノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoringo
84
予想に反してギャグテイスト満載で読むのに手間取ってしまった。開発されたメカによって深夜アニメのようなラブコメの主人公になれるという話。なんだこれはと思いつつ最後まで読了😅2024/03/08
cinos
81
日常をドラマに変えるフラッガーシステムのモニターになった主人公。深夜アニメのデータが満載されているので、ツンデレお嬢様、家出少女、魔術少女などのイベントがどんどん発生するが、主人公には一途に思い続けている普通の女子がいてー。現実を主人公の都合のいいように変えるフラッガーシステム、最強です。めちゃ笑えて、さすが伏線の狙撃手と思いました。2021/05/30
NADIA
79
「誰しもが現実において、物語の主人公になれるシステム」その怪しげなシステムのデバック要員に選ばれた高校生・亮一。深夜アニメをベースとして作られたフラッガーシステム の中で意中のクラスメイト佐藤さんと仲良くなることを目論むが、次々と深夜アニメ展開の邪魔が…。『六人の嘘つきな大学生』が面白すぎて借り出してみたが、万人受けするかの作品に比べると、ラノベ的ノリで展開するこちらは好き嫌いがかなり分かれそう。それでも伏線回収は絶妙で、深夜アニメ的ご都合主義でもまるっとOK。とにかく主人公のツッコミが良く私は楽しめた。2021/12/12
はにこ
74
図書館でたまたま見かけた本。期待以上の面白さ。フラッガーシステムに翻弄され続けた少年達にが意中の人と上手くいくために四苦八苦。漫画や小説のフラグ。これでもかというくらいにばらまき、それを綺麗に回収していくのが気持ち良い。同居する女の子にもツンデレ令嬢にも、魔法少女にも揺るがないのが良いね。上手く回収されている上で、ちゃんと感動したよ。2025/04/12
kk
57
図書館本。先端科学の力か何かで現実をご都合主義的なドラマに変えて、その中で主人公になれるという夢のシステム。そのモニターに選ばれた高校生男子が過ごす、目眩くような1ヶ月の物語。ドラマの筋立てに四苦八苦し思わぬドタバタに巻き込まれる東條くん。クリスマスに向けて、彼の思い描く夢のドラマは実現するや否や。全体として深夜アニメやラブコメのパロディ的な愉しさに満ち溢れ、うるさいくらいに頻出するB級ギャグも最高。終盤のちょっとシリアスチックな展開も良い感じで、kk 的にはとても楽しい一冊でした。2022/10/18
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- 和書
- サースキの笛がきこえる