角川文庫<br> あかん男

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角川文庫
あかん男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784041096765
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

35歳・独身の貞三は、奥ゆかしくやさしい「ニッポンの女」を追い求めて20回も見合いをしたが、いまだ結婚相手は見つからない。
そうこうするうち甥に先を越され、会社では女の子に見向きもされぬが、見果てぬ夢を追い続ける――。(「あかん男」)
夫が突然、隣りの奥さんと蒸発した。取り乱す隣の旦那を慰めるうちに、どうもこの旦那が、純情素朴で可愛らしい、ええ男のように思えてきた。(「へらへら」)
男と女の悲喜こもごもをあたたかなユーモアで包み込む7つの作品集。
田辺聖子2ヶ月連続復刊・第1弾。
解説・酒井順子

内容説明

35歳・独身の貞三は、奥ゆかしい理想の妻をさがし求めて20回も見合いを重ねたが、いまだ結婚相手は見つからない。甥には先を越され、会社では女の子に見向きもされないが、見果てぬ夢を追い続け―。(「あかん男」)夫が突然、隣の奥さんと家出した。互いに慰め合ううち、隣の旦那がなんだか可愛らしくていい男のように思えてきた…。(「へらへら」)男と女の悲喜劇をあたたかなユーモアで包み込む7つの作品集。

著者等紹介

田辺聖子[タナベセイコ]
1928年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる…』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞、98年『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞、99年読売文学賞を受賞する。2000年文化功労者に。08年には文化勲章を受章。19年、91歳で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

86
ほのぼのとした装丁、田辺聖子の新刊?と思って読んでみた。最近改版されたとのこと(初版は45年前)。表題作【あかん男】の主人公は、35歳20回も見合いをするも失敗、いまだ独身。平気とやせ我慢だが、内心は穏やかではない。「あかん男」を東京弁なら「ダメな男」になるだろうか? 大阪弁の「あかん」には、温かさと優しさを感じます。私は【へらへら】が面白かった。突然、亭主が蒸発してしまう、隣家の奥さんと。憤怒の形相の女、しょげる男の、伴侶に逃げられた者同士がだんだんと…。田辺さんの爽やかな大阪弁が冴えわたります。 2020/07/09

Shoji

45
とても面白かったです。『あかん男』結婚願望はある。しかし誰が見ても冴えない男なのである。女性たちに翻弄される姿が面白い。『プレハブ・パーティ』男たちは酒池肉林に妄想を馳せる。段取り完了し女子達がやってきた。男どもは妄想全開、女たちは食事してあとは知らん顔。やはり女性たちに翻弄される男ども。どうして男はこうもアホなのか。そんなお話が詰まった一冊です。嫌味なく楽しく読めます。2020/07/04

くさてる

19
まさに「あかん」男と女の話を詰めた短編集。初版は1975年の文庫だけど、その頃には「もう、あかんなあ」と笑ってすまされたような男のするさや情けなさ、それが、令和の現在に読むと、それが内包する残酷さや暴力性まで透けてみえる気がした。田辺聖子すごい。と言っても、お話自体は、いつものお聖さんの、普通の人びとのちょっとした日常の波乱が語られる内容ばかりで、面白く読めます。神さま憑きになった女の子の話「狸と霊感」が可愛くて好きです。2020/06/27

とんかつラバー

7
酒飲んで博打打って暴力振るう系じゃない、ふんわりしたダメ男を書かせたら田辺聖子はトップクラスだと思う。終着点が「男は裏切るが仕事は裏切らない」(蜻蛉日記のパロディ)西原理恵子の「ダメ男を飼う人は犬猫を飼うといい。お世話する能力を吸い取ってくれるから」と同じだ。今は結婚が人生の全てでなくて働いて独り身でいるのも珍しくなくなったが、この話が書かれたの50年ほど前ってすごい。2021/05/06

ぱせり

7
知っている時代なのに、すごく遠く感じる。年齢関係なく、この人可愛いな、と思う可愛さは颯爽としている。標準語に翻訳できない言葉にこめられた心情(その言葉を使う人たち共通の)を推し量りながら読むのも楽しかった。共通語にない「~しよる」の「よる」の独特のニュアンスに当てはまる助詞が共通語にないことなど。2020/07/20

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