出版社内容情報
ゴーストタウンに逃げ込んだ殺人犯の金山を追跡中、笹井は誤って同僚を撃ってしまう。その現場を金山に目撃され、逃亡の手助けを約束させられる。片山兄妹がホームズと共に大活躍する人気シリーズ第43弾!
内容説明
片山刑事たちは東京のゴーストタウンで、殺人犯の金山を追い詰めた。だが、あと一歩のところで、笹井刑事が誤って同僚の若原を撃ってしまう。現場を見ていた金山は、笹井を脅して逃亡の手助けを約束させ、笹井の娘の亜季子にも近付く。一方、若原の葬儀に参列したホームズ一行は、若原の母親と婚約者に会うが、どこか2人とも訳ありのようで…。男女の関係は、他人には理解しがたいものがある―人気シリーズ第43弾。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
53
殺人犯を追い詰めた片山とベテランの笹井だが、誤って笹井は同僚を撃ってしまい射殺してしまう。 犯人はそのことを糧に、笹井に要求を突きつけ、正に暗黒迷路のようになっていく。 この父にありで、娘はなんとこの殺人犯と出会ってしまい、本気の恋にハマってしまう。 とはいえこの恋が嘘偽りなく、最後に向かっていく。 破滅的な感じだが、そこに犯人はしっかりといる。 そしていつになく片山の恋もいい感じだが、ラストは勿論ね。2024/05/22
小梅さん。
13
やっぱり赤川さんはいい。 安心して読んでいられる。 加瀬のことは心配したとおりだったけど、結果オーライ。 亜季子の純粋さがよかった。 ま、暴走もするようだけど。 しかし、10年前の作品だけど古くささはまったくない。 43作目のこのシリーズ、もっと続いてほしい。2020/06/22
白雪ちょこ
12
久しぶりに、三毛猫ホームズでのシリアスな物語を読めた気がする。 今回、いつも女性恐怖症で悩んでいる片山刑事も、あっさりと登場してきた女性と付き合っていることにもびっくり。 ホームズは相変わらず、その愛くるしさと俊敏さ、賢さによって片山刑事と晴美達にヒントを与え、犯人を追っている姿は、何とも凛々しく可愛らしかった。 いつも思うが、犯人に対する動機と殺され方があっさりしすぎているため、もう少し濃密に書いて欲しかった。2021/12/09
読書好き・本屋好き堂
8
シリーズ第43弾。 ついについに、片山刑事に彼女が?! さて、どうなるのでしょう🤭 今回のラストは、想像超えました💦 あまり語るとあれなので、これ以上は言いませんが😅2024/02/16
もつなべ
4
久々の三毛猫シリーズ再読。長編シリーズ。あの女性恐怖症の片山さんがお付き合いの経験をするとは…なんか不思議。動機はちょっと腑に落ちないというか納得しがたいとこもあったけど、三毛猫シリーズはサラサラよめて、デザート感覚で読めるので気分転換になる。人ってそんなに変わる事もあるのか…愛て凄いね。2023/06/17