内容説明
神田の一膳飯屋「喜楽屋」で働くはなの許へ、ひとりの男が怒鳴り込んできた。男は逃げた女房を捜して、「縁切り寺」がある鎌倉出身のはなを訪ねてきたのだという。手を上げる男を弥一郎のおかげで追い返すことができたが、女房のおちさもまた、はなを頼って店に来ていた―。おちさから男の酷い乱暴を聞いたはなは、彼女を元気づけようと、とっておきの料理を振る舞うが…。果たしてはなは、おちさを救うことができるのか。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
神奈川県横浜市出身。家事、育児、夫の社会保険労務士事務所の手伝いに励みながら小説を書き続けてきた。『忍桜の武士 開花請負人』(白泉社招き猫文庫)にてプロデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
53
う~ん、勇気一つねぇ。ほんと世の中色んな男がいるもんですねぇ。DV男なんて最低!。女はこうあらねばならないとごり押しする親でなくて良かった!。良太の父親の昔の彼女るいさん、キップいいですねぇ。当時は相当泣かれたことでしょう。男ってほんと女のどこを見てるんでしょうね。となると10巻は・・良太も弥一郎もはなに捨てられるのかしら? それもいいかも。そしてこの喜楽屋のおかみ・おせいさんとお店を続けていくなんてね。これが7巻目。あと3巻・・う~ぅじれったい。弥一郎!玉砕せず喜楽屋の時期おかみ・はなの亭主に!(笑) 2022/12/23
kagetrasama-aoi(葵・橘)
36
「はなの味ごよみ 勇気ひとつ」シリーズ第七巻。弥一郎が影から見守る存在だったから、(所謂紫の薔薇の人ポジション😄)好きだったのに。豹変してしまって残念。そして、二人の男に取り合われる程“はな”の魅力が感じられない…。良太の父親の過去を探ると良太と“はな”の縁談が上手くいくって言う展開、どうなんだろう?このまま読み進めても苛苛が募るだけかも…。2022/07/04
anne@灯れ松明の火
35
シリーズ7。隣市新着チェックで予約。こんなに難しい話になってくるとは思っていなかった(苦笑) 良太も、弥一郎も、ついでに、はなも(苦笑)、何だか違う気がする。普通なら、主人公たちがまとまる方向に進んだら嬉しくなるのに、あんまりならない。弥一郎推しだったのだが、こちらも前巻からおかしくなってきて、残念。はなは、今のまま、喜楽屋で、常連さんたちにかわいがられているのが、一番幸せなんでは?と思えてしまう。ともかく、どういう決着を付けるのか気になるので、続きも読む。2021/02/27
はにこ
32
DV男から逃げるおちさを手助け。そんなはなに、良太との結婚の話が進む。親に認めさせようと躍起になる良太。どうしても一度捨てたくせにって思っちゃうのよねぇ。弥一郎もすっかりはなに乱されちゃってるわねぇ。はなが武家の女になるのも、鎌倉に帰るのも違う気がする。喜楽屋に居るのが一番良さそう。2021/05/21
あつひめ
31
7巻目。弥一郎の思いが熱い視線となってはなを見つめるというか…いつ、そう思うきっかけがあっただろう。出会いからずっとぶっきらぼうだったのに。監視役をしているうちに情が移ったか?良太よ、親の恋愛事情を引き合いに出すのはどうも違うような気がする。みんな、いったい、どうしたいんだ!!もうこのシリーズは完結しているからここでうだうだ言っても仕方がないのだけど。弥一郎、良太、はなの人生の選択をしっかり見届けねばなるまい。しょうが飯、食べてみたいな。豆腐田楽も美味しそう。ヘルシーだし、みそだれでご飯が進みそう。2025/02/12