アンダードッグス

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  • サイズ 46判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041091395
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1997年、中国返還前夜の香港に隠された国家機密を奪取せよ!
世界の諜報機関を敵に回し、¨負け犬たち¨の知略を駆使した反撃が始まる!

◆2016年 『リボルバー・リリー』
第19 回大藪春彦賞受賞、このミステリーがすごい!第6位、ミステリが読みたい!第3位
◆2019年『マーダーズ』
日本推理作家協会賞候補、ミステリが読みたい! 第6位、細谷正充賞受賞

そしてついに放たれる、ハリウッド映画を超える超弩級エンタメ!

【内容紹介】
「君の選択肢に『No』はない。『Si(はい)』でなければ『morte(死)』だ」――1996年末、元官僚の証券マン・古葉慶太は、顧客の大富豪・マッシモからある計画を託される。それは、中国返還直前の香港から密かに運び出される国家機密を強奪せよというものだった。かつて政争に巻き込まれ失脚した古葉は、逆襲の機会とばかりに香港へ飛ぶ。だが、彼を待っていたのは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちと、計画を狙う米露英中、各国情報機関だった――。裏切るか、見破るか。策謀の渦巻く香港を“負け犬”たちが駆け抜ける!

内容説明

裏金作りに巻き込まれ全てを失った元官僚の古葉慶太は、イタリア人大富豪に世界を揺るがす計画を託される。それは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちとチームを組み、香港の銀行地下に隠された国家機密を奪取するというものだった―。敵は大国、狙うは国家機密!1997年、返還前夜の香港で、負け犬たちの逆襲が始まる。超弩級ミステリー巨編!

著者等紹介

長浦京[ナガウラキョウ]
1967年埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業。出版社勤務、音楽ライターなどを経て放送作家に。その後、指定難病にかかり闘病生活に入る。2011年、退院後に初めて書き上げた『赤刃』で、第6回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。17年、デビュー2作目となる『リボルバー・リリー』で第19回大藪春彦賞を受賞。19年、3作目『マーダーズ』で第2回細谷正充賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

350
タイトルからは、負け犬軍団が力を合わせて権力に一矢報いるような物語をイメージ。実際はそんな単純な話ではなく、虚実入り乱れ、誰が仲間で誰が裏切り者なのか、凄いスピードで二転三転。展開が早すぎて薄っぺらくなってしまった部分もあり、主人公古葉の有能さが際立つというより、あまりにも都合が良いと感じさせる点が多い。勢い重視だと割り切ってしまえば間違いなく楽しく、一気読みしてしまうような魅力ある作品。『プリンシバル』に続いて二作目であったが、他作品への興味はかなり増してきている。とりあえず『赤刃』を即ネット購入。2023/07/04

starbro

311
直木賞候補作(既読3/6)&このミス5位ということで期待して読みました。長浦 京、初読です。雰囲気やスケールは好いですが、リアリティ&面白みに欠け、思ったほど楽しめませんでした。残念! https://www.kadokawa.co.jp/topics/47012021/02/17

しんたろー

270
元官僚・古葉を主人公にして1997年返還時の香港を舞台に「負け犬軍団」のスパイアクション。数ヶ国の陰謀が渦巻く戦いなのに、ど素人の古葉が核なのが面白いし、敵味方が二転三転するので一瞬たりとも気が抜けない。主人公に感情移入できるのも良いが、周囲が描き切れていないのが残念!魅力的なキャラが多いのだから、あと数十ページ足して各人を掘り下げれば凄い傑作になったと思う。それでも、ハリウッド映画のようなド派手なアクション満載で、合間に挿入される現代パートで哀愁を漂わす構成の巧さで、完成度高い佳作。#ニコカド2020 2020/11/30

海猫

222
メインの内容は返還前の香港を舞台に、銀行地下に隠された国家機密をチームを組んで奪取する話。イギリス、アメリカ、ロシア、中国のエージェントが入り乱れ、誰が敵か味方かがわからず、展開は常に予想を裏切る。暴力がきつい内容で人死が多い。が、主役の古葉は元官僚に過ぎず、タフガイではない。そんな彼が、弱者ならではの観察力と警戒心で、なんとか立ち回り、主導権を取っていくのが面白い。窮鼠猫を噛むがごとき痛快さ。緊張感薄れないままに、終盤では怒涛のアクションシーンに雪崩込む。捨て石にされた負け犬の、反骨の行動も読みどころ。2020/08/29

いつでも母さん

193
こんなに人が殺されてもいいのでしょうか?負け犬?いえいえ、生き抜いた古葉は最強です!私には1997年の流れがこれでもかというほどエージェントの思惑が入り乱れてなかなか進まず、2018年瑛美の話も真実にたどり着くまで、正直ここまで動かされるのねって感じだった。カタカナに香港が舞台のエンターテインメント。映像化に向いている気がした本作。読み友さん高評価で、よく練られているとは思うものの私には…だった(汗)が感じ方はそれぞれで、これもまた読書の面白さかと。2021/03/28

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