内容説明
天才画家の祖母、恋するマイペース主婦の母と暮らす女子高生・天本有里。祖母が壁画を手がけた病院で、有里は祖母と同世代の大女優・沢柳布子に出会う。布子が主演する映画の撮影を見学することになった有里だが、撮影は波瀾の連続。妻を殺した容疑で逮捕されたエキストラ、金の無心にくる昔の相手役。さらに新たな殺人事件がおきて…。痛快ミステリシリーズ第2弾。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。06年、第9回日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sayuri
105
10代の頃に良く読んでいた赤川次郎さん。71歳になられたなんて驚きです。三姉妹探偵団は知っていたけれど、こちらは三世代探偵団。72歳の天才画家の祖母とマイペース主婦の母、その娘の女子高生・有里、三世代の女性が主人公のユーモアミステリー。76歳の大女優・沢柳布子が主演の映画を撮る事になり、その撮影現場で様々な事件が起きる展開。殺人事件も起きるけれど、なんて事はなく、犯人もすぐ想像でき、動機もそこに至るまでの経緯もあっけない。ダメダメ尽くしの登場人物ばかりで、内容は軽く緊張感は全くないのでさらっとした読後感。2020/02/14
Take@磨穿鉄靴
39
三世代探偵の2巻。あまり楽しめなかった。赤川氏のノリがくどく感じられた。また今回は自分のことを「スター」と自称したり(にしきのあきらじゃあるまいし、そんな所で使うのか??)という箇所が何度かあり…。編集者もあまり気持ちが入っていない印象。読み始めたから4巻までいくつもりだったがどうしたものか。★★☆☆☆2023/06/10
白雪ちょこ
29
今回も、サクサクと読み進めることができた。 前回の時に比べて、濃厚な事件という事件はほとんどなく、どちらかというと男女の縺れや金絡みの内容が濃く描かれていたような感じがした。 相変わらず、おばあちゃんの幸代と孫の有里はあちこち駆け回ったり、頭脳をフル回転させて活躍しているが、母の文乃に至っては少しだけ恋愛模様が描かれているだけで、ほとんど登場せず。 全3巻読み終えたが、母の文乃だけは未だに運転係と恋愛模様しか登場がない気が。2022/03/13
ぐりとぐら
23
シリーズ2作目。往年のスター女優と、彼女を取り巻く様々な人間模様。前作同様、会話中心にテンポよく物語はどんどん進む。ひとつの事件だけでなく、複数の事件が繋がってたり、そうでもない感じだったり。サクサク読めるところが、やはり良い。女子高生が刑事を顎で使ってる···。2021/03/26
ゆっき
21
三世代探偵団シリーズ第2弾。今回の舞台は映画撮影現場。相変わらずの軽さでサクサク読めますが、登場人物と突っ込みどころが多すぎました。それでもつい読んでしまう赤川次郎作品です。2020/03/23