出版社内容情報
超能力者を極秘で養成するダークマター研究所。そこでは、経費削減のため、成長が見込めない「年長組」の一部リストラが囁かれていた。そんな中、「年長組」の1人・沙紅螺が帰宅中、背後に現れた不気味な黒い影に追われる事件が発生。依頼を受けた俊一郎は、黒術師に唆された研究所関係者の仕業と考え、黒捜課の曲矢刑事らと警戒態勢を敷く。だが、なぜか新恒警部の姿が見えず、俊一郎は不安になる。待望のシリーズ第7弾!
内容説明
超能力研究所を襲う影から少女達を護れるか!?黒術士の右腕とついに直接対決!シリーズはいよいよ佳境へ!
著者等紹介
三津田信三[ミツダシンゾウ]
奈良県出身。編集者をへて、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。10年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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sin
69
大好物の三津田作品だが、このシリーズに限っては言い訳めいた解説過多でキャラ在りきの作品に感じてならない。死を視る探偵と云うホラーとミステリーとの融合が、黒術師や中途半端な〈黒捜課〉の設定で御座なりになったように思えてしまう。そして今回は特に怖がらせるストーリー優先のようで人命の重さを見失い、却って誘発される恐怖を薄く感じてしまう…と、思っていたら、作者の伏線にやられてしまっていた。主人公と共に騙され見事に操られてしまった。作者の術中に嵌まったと云うところか(笑)2020/01/09
HANA
61
シリーズ七冊目。物語も佳境に入ってきて、本書は黒幕の右腕との闘い、中ボス戦である。舞台も超能力研究所と期待を抱かせる設定。冒頭から何かが噛み合っていない違和感があるので、帯のアオリ、重要人物の不在、何か違う登場人物の対応から事件の真相自体は割と早めに見破れたのだが、方法自体は予想外。てっきり別のものを使ってると思ったのだが、そうすると二人目三人目は難しいか。で今までちょくちょく出ていたラスボスの右腕の正体が判明するわけですが…こちらはインパクトに欠けるというか…正直、誰?といった反応しかできませんでした。2020/01/10
眠る山猫屋
50
超能力を研究する施設に関連する呪殺の阻止を依頼された死相学探偵・弦矢俊一郎。超能力とな?今までと毛色が違うぞ?そして俊一郎も成長したな、と語られつつも、前半の主人公は猫の〝僕にゃん〟か?事件自体は宿敵・黒術師との対決から派生したもので、ミスリードはやや弛いがこのシリーズならではのグロテスクさも良い。特に死相を観た時のヴィジョンときたら・・・。そしてとうとう捕らえた〝黒い女〟の正体が衝撃。いや、忘れちゃってたけどさ・・・。小林くんといい、黒術師の負の感情を取り込む力が恐ろしい。2020/01/07
大阪魂
46
第7弾!このシリーズはほんまコミックやねー、相変わらず展開がドタバタ過ぎー(笑)今回は超能力者が集まる研究所が舞台!俊一郎の探偵事務所に呪術にかかり殺されそうやから助けてくれって超能力者からの依頼あり!で研究所にいったら次々起こる事件、黒術師が研究所の誰かを誘い込んで「九孔の穴」って体の穴から血が吹き出す呪術を授け超能力者を殺しまくる…って展開なんやけどなんかいろいろ違和感…最後はやっぱそーやったんや!って展開やった!でも会長と黒衣の女の正体はびっくりやった!さあ次でラスト!黒術師はいったい誰なんやろ?!2025/02/18
雨
36
シリーズ7作目。黒衣の女とは?毎回思うのは愛染様とのやりとり楽しくて好き。2020/05/08