出版社内容情報
新しい職場で働き始めた秀麗。まだまだ下っ端で、雑用係もいいとこだけど、全ては修行!?ライバル清雅や蘇芳と張り合う秀麗は、ある日、王様・劉輝に、名門・藍家のお姫様が嫁いでくるとの噂を聞いて……。
内容説明
新たな職場・御史台で働き始めた紅秀麗。新米の監察御史として、天才で天敵の美青年・陸清雅と張り合う秀麗に、大きな仕事が舞い込んだ。それは、王・劉輝の妃候補として命を狙われている、藍家の十三姫の「身代わり」として、後宮に入ること。劉輝のお妃問題に、揺れる秀麗の乙女心、そして異母妹を後宮に入れる藍楸瑛の苦悩の行方は―。アナザーエピソード「心の友へ藍を込めて」「夢は現に降りつもり」を収録したシリーズ第11弾!
著者等紹介
雪乃紗衣[ユキノサイ]
茨城県生まれ。2002年10月「彩雲国綺譚」で第1回ビーンズ小説賞の読者賞・奨励賞をダブル受賞。03年11月、受賞作をもとに改稿執筆した『彩雲国物語はじまりの風は紅く』で作家デビュー。同シリーズは11年7月に本編が完結し、累計660万部を超える大ヒット作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mayu
72
御史台に配属された秀麗の最初の仕事は、劉輝の妃候補で命を狙われている十三姫の身代わりになること。でも、それだけではなく、裏ではもうひとつ別の陰謀があった。十三姫のことはわりとさらっと解決したが、事件の全貌はまだ見えていない。次巻に続く、かな。想う人がいながら約束を守るため後宮に入ろうとする十三姫。楸瑛も王の側近として生きるか家をとるか悩み、劉輝も難しい立場に立たされる。大切だからこそその気持ちに名前をつけない秀麗と、ただ信じて見守る劉輝の恋。みんな思うようにいかず複雑だ。2021/02/27
あっか
70
新版、最新刊。秀麗の御史台での仕事が始まりました。清雅ファンを一気に増やし虜にした(?)あのシーンも収録されています♡十三姫、迅初登場。藍家の思惑が背中にグッと迫って来るのを感じるストーリー。劉輝は劉輝で、絳攸、楸瑛が離れてしまうのか?という難しい問題を抱えていて、決断を迫られます。十三姫暗殺事件は表面上解決したけど、事件の全貌はまだ全然見えない感じ。このシリーズは全体通して「ん?どういうこと?」となりそうな伏線がたくさんあるので、全てを一読してから読んだ方が、神視点になれてより面白いと思います。2020/10/24
MATSU
30
清雅とのやり合いが逞しい秀麗😅タンタンがいい役割してますね。十三姫も可愛らしい。ただ含む所が多すぎて読むのがしんどい時がありますが、概ね楽しく再読。2023/09/22
えみちゃん
29
前作ではタイムリミットギリギリになんとか就職先(御史台)の決まった秀麗ちゃん。とはいうものの、周り中敵⁉だらけのようなところで前途多難な幕開けです。今回の仕事は、劉輝のもとに妃候補として送り込まれる藍家の十三姫(←命を狙われている⁉)の身代わりとして後宮に入るという任務を与えられます。しかし、清雅といい、皇毅といいかりにも紅家のお姫さまである秀麗ちゃんになんたる態度と私が変わりに憤慨しちゃいます。毎回思うことですが秀麗ちゃんの持っている人脈のすごいコト・・。情報から蚊帳の外に置かれているように見えて実は2020/10/23
ひぬ
16
御史台で働き始めた秀麗。清雅に色々としごかれる中、牢の中の幽霊という案件を調査する事になります。そして、劉輝の妃候補として藍家から送られた十三姫の身代わりとして後宮に入るという大仕事も舞い込んできます。牢の中の彼と十三姫には何やら繋がりがあるようで…十三姫のサッパリとした性格には好感が持てます。天敵の清雅と接することによって秀麗の考え方が少しずつ変わっていくのも良かったです。基本秀麗目線で見ているため、彼は好きになれないですが、二人はそもそも物事を別視点で捉えるので衝突は避けられない…2021/08/26