夢の扉―マルセル・シュオッブ名作名訳集

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夢の扉―マルセル・シュオッブ名作名訳集

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336075949
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

※お届けは11月末~12月頭になりますことをご了承ください。

あのボルヘスをはじめボラーニュやタブッキなど、日本では澁澤龍彦や山尾悠子など世界中の多くの作家に多大な影響を与え続け、近年再評価がいよいよ高まる世界最高峰の幻想作家マルセル・シュオッブ。『マルセル・シュオッブ全集』(国書刊行会、2015年)が大変な話題となったが、本書はシュオッブの選りすぐりの名作20数編を収録し、入門書として最適な1冊となっている。
翻訳者は上田敏、堀口大学、渡辺一夫、日影丈吉、種村季弘、澁澤龍彥ほか空前絶後の豪華翻訳陣となる。渡辺一夫訳「架空の伝記」は今回はじめて単行本化され、他の作品も他ではなかなか読めない状況であるため、非常に貴重な内容である。また、ジョルジュ・バルビエやジョルジュ・ド・フール他の挿絵も多数収録する。


【著者紹介】

マルセル・シュオッブ

1867年生まれのフランスの作家。著作に「黄金仮面の王」「架空の伝記」「少年十字軍」「モネルの書」ほか。1905年没。『マルセル・シュオッブ全集』(国書刊行会、2015年)が刊行された際は大変な話題となり、高額本ながら増刷もして完売となる。本書の刊行に合わせ、『マルセル・シュオッブ全集』を再び増刷(11月30日完成予定)する。


澁澤龍彥

1928-1987年。フランス文学者、作家。代表作に『唐草物語』、『高丘親王航海記』、作品集成に「澁澤龍彥全集」、「澁澤龍彥翻訳全集」(共に河出書房新社)など。


礒崎純一

1959年生まれ。編集者。著書に『龍彥親王航海記』(白水社、読売文学賞受賞作)。共著に『古楽演奏の現在』、『古楽CD100ガイド』。

内容説明

初の単行本化となる渡辺一夫訳の『架空の伝記』をはじめ、上田敏、堀口大學、日夏耿之介、日影丈吉、澁澤龍彦、種村季弘ほか12人、空前絶後の豪華翻訳陣による絢爛たる幻想短篇集。バルビエ他の挿絵も多数収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

72
瀟洒な造本に相応しく、シュオッブの名品を文学者、詩人問わず名うての訳者たちが訳したものを収録。その為各作品の内容はおろか日本語の美しさまでも存分に堪能できる内容となっている。素晴らしいのは「少年十字軍」の上田敏や堀口大学、日夏耿之介といった詩人の読み比べが出来るところか。訳者によってこれほどの違いが出るのかと驚くと同時に、言葉の響きにも陶然とさせられる。個人的に何より好きな「黄金仮面の王」や「吸血鳥」は矢野目源一の訳が好きなのだが、当然のように収録されていて大満足。まさに言葉の粋を集めたような一冊である。2023/12/31

藤月はな(灯れ松明の火)

61
幻想に揺蕩う事を耽溺する多くの作家・読者を魅了してきたマルセル・シュオップの作品群。それらを名翻訳家12人の手が紡いだ古色蒼然たる日本語の美文を読み比べ、味わえるとは何て贅沢!流石は国書刊行会である。同じ作品でも訳者によって文章の雰囲気や題名も変わってくるのが醍醐味。また、個人的に日影丈吉氏による訳文が収録されていて嬉しい。最初の5篇の求道者の生き様が日常の垢に塗れて生きる者にとっては鋭利。特に人間生活を捨ててまで造形と輪郭を極限まで追求した「絵師パウロ・ウッチェロ」に『名人伝』(中島敦)を重ねてしまう。2024/02/11

ゆう

10
シュオッブ初読のため、序盤は伝説の時代の話ばかりで退屈な展開だと思っていたが、後半に進んだ頃には気付かないうちに好きになっていた。特に、二人の翻訳家が訳した短篇を読み比べるとどちらも良い味わいで面白かった。歴史的仮名遣いのものが多く、脳内で朗読しているつもりでゆっくり読むと楽しい。読み進めることでどんどん癖になる、よく咀嚼することで後から旨味がくるという感じだった。退屈に思っていた前半部を再読してみたいけど、まずは解題で紹介されていた本(ボルヘスの作品や『マルセル・シュオッブ全集』)を先に読んでみたい。2023/12/14

rinakko

9
どの作品も翻訳違いで再読。なのだが、流石は “十二人の翻訳者の手になる名作名訳” はとても贅沢な内容でうっとりする読み心地だった。とりわけ戦前の文章の味わい深さは格別でもあり、そもシュオッブの名文家ぶりが往時の仏文学者や詩人たちを如何に魅了し、その翻訳に腕を振るわせたかが窺われる。素晴らしい作品集だった。2023/12/04

Mark.jr

4
訳者に澁澤龍彦、種村季弘が名を連ねていることから、分かる人には分かる通り、マニエリスム的幻想文学。その手の作品が好きな人には、無条件でオススメできる内容です。"名訳集"と副題にある通り、複数の訳者の翻訳が収録されていますが、どれも訳した年代が古く、ほとんどが旧仮名字使いです。しかし、それが問題にならない程(むしろだからこそ)、一瞬日本の作家の本を読んでいるのかと錯覚するぐらい訳と原文が馴染んでいます。柴田元幸氏の言う通り、翻訳には賞味期限があると自分も思っていますが、本書のように例外もやはりあります。2025/01/27

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