内容説明
高校1年生の山神結は、よろず屋を営む3人の兄たちに溺愛されている。ある日、友人たちに誘われた秋祭りに向かう途中、男たちに囲まれていた美女を助ける。行き場がない彼女を、結は山神家に誘う。実は彼女、女装させられたクラスメイトの佐藤千。しかも、生真面目な3番目の兄が言うには、よろず屋で引き受けた人捜しの、尋ね人その人で…。ちょっと不思議な山神家で、過保護すぎる兄たちと送る、女子高生の忙しい日々!?
著者等紹介
梨沙[リサ]
2004年にWebサイト「小部屋の小窓」を開設。同サイトに連載していた『華鬼』が書籍化されデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
35
よろず屋を営む3人の兄たちに溺愛される高校一年生の山神結。天然で素直な彼女が不思議で個性的な父や兄たちと持ち込まれた依頼を解決してゆくハートフルストーリー。秋祭りで女装させられていたクラスメイトの佐藤千を巡る人探し、引きこもりの息子と家出娘の捜索、姉と自らの元婚約者の結婚を阻止したい妹といった依頼を調査するストーリーには不穏な展開もありましたけど、期せずして結と兄妹となってしまった千の複雑な想いや、苦境に陥りがちな悩める彼女のために奔走し、温かく見守る家族の想いがとても微笑ましくて素敵な家族の物語でした。2020/05/24
よっしー
24
タイトルが気になって手に取りました。単なる家族物かと思っていたら、そこに神様であったりと不思議要素も詰まっていて、中々に壮大なテーマでした。ただ、小出しにされている感じと、個々のキャラが掴みにくいのもあって、中々に読みにくいと感じてしまいました。これ、再読したら理解度は変わるのかな…。2024/07/18
カナリア
15
学生向けの話。どんどん読み進めるうちに家族の秘密、能の力が徐々に明かされる。最後まで読むと主人公結のつらい過去と向き合わなければならない話になる。家族って難しい。一緒にいて上手くいかないこともあるので、いつも一緒じゃなくても良いと教えてくれる話だった。2020/07/05
sugar&salt
10
ファンタジー要素が強めで、最後まで読んでも不思議な内容。匠くんと結ちゃんは過去に何があって、山神家の一員になったのかは分かったけど、斎くんと縁くん兄弟のことも知りたかったなー。とりあえず、結ちゃんがめちゃめちゃ愛されているのは分かった!2021/02/07
紅羽
9
3人でよろず屋を営む兄たちに過保護なまでに大切にされる妹の和風ファンタジーな作品。よろず屋に持ち込まれる依頼はちょっとリアルで重いのですが、家族や人と人の繋がりに温かさを感じました。2021/02/16
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