出版社内容情報
【紀伊國屋書店チャンネル】
関西某県の田舎町、獅子追町の交番に勤務する制服警官・長原が拳銃を持ったまま姿を消した。県警本部が捜査に乗り出すも、長原の行方は見つからない。同期の耀司は獅子追への異動を志願、真相を探ろうとする。やがて町のゴミ屋敷から出火し、家主の毛利が遺体で見つかった。事件性なしとされるが、数週間後、警ら中に発砲音を耳にした耀司はヤクザの金居の銃殺死体を目にする。さらに現場に落ちていた凶器が、長原の持ち去った拳銃だと判明し――。
怒濤の展開が待ち受ける、乱歩賞作家渾身の警察ミステリ。スピンオフ短編「蛇の作法」を特別収録。
――第31回山本周五郎賞最終候補作
内容説明
獅子追交番に勤務する制服警官・長原が拳銃を持ったまま姿を消した。同期の耀司は獅子追への異動を志願、真相を探ろうとする。やがて町のゴミ屋敷から出火し、家主の毛利が遺体で見つかった。事件性なしとされるが、数週間後、警ら中に発砲音を耳にした耀司はヤクザの金居の銃殺死体を目にする。さらに現場に落ちていた凶器が、長原の持ち去った拳銃だと判明し―。乱歩賞作家渾身の警察ミステリ。短編「蛇の作法」特別収録。
著者等紹介
呉勝浩[ゴカツヒロ]
1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年には『白い衝動』で第20回大藪春彦賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
133
★★★★★★☆☆☆☆田舎の交番を舞台とした呉勝浩の長編。拳銃を所持したまま失踪した同期・長原を追って獅子追交番に赴任した耀司。その後ヤクザの組長が射殺されるが、検出された銃痕が長原のものと一致し――。醜い利権争いと十数年前の土砂災害を端緒とした2つの殺人。一連の凶行は長原による復讐か、それとも火災現場に居合わせた警官・晃光の仕業か。フーダニットとして読むなら第3章で明かされる真相は禁じ手に近いが、作品の中ではあくまで通過点に過ぎない。名前に「光」が付く人物が多いが、光の射さない陰鬱な世界観が印象的だった。2025/09/08
H!deking
62
ストーリーも面白くて会話文も相変わらずテンポ良くて読みやすかったですが、GO先生の作品は結構読ませて頂いてるので正直ちょっとパンチが足りない感じがしましたね。までもこれはこれで楽しめました。2025/01/20
えみ
60
誰よりも法を守り、正義感を強く持ち、無辜の民の為に職務を全うしてほしいと願うのはこの小説の舞台・獅子追町に限って言えば世界から戦争を無くすより難しいだろう。獅子追交番に勤務する制服警官達の鬱屈した態度と頭から足先まで真っ黒に染まり闇に溶け込んで息を殺す態度。まさかの隠蔽捜査?関わっているのだろうか、警察官が…その事件に。という疑惑。全てが嫌な予感しかない。権力者の顔色を窺いながら暮らす住人と警察によって、警察官失踪事件と不審な遺体が見つかる重大事案さえ真相究明が滞る。狂った町が人を喰らう、狂気の警察小説。2021/08/29
yumiha
35
ん⁉呉勝浩っぽくない作品だな?交番勤務の澤登耀司(30歳)は、警察学校で同期だった長原の失踪事件の真相を探る話ってフツ~のミステリなん?汚名を引き受けざるを得なかった甲子園球児の屈折や、地域の有力者が支配している田舎の警察の実態など多少は呉勝浩っぽい雰囲気はあるんだけど…という疑問は、第4章でひっくり返った。おお~っ、そう来たか!やっぱり呉勝浩らしい仕掛け。全く気付かなかったわ💦それにしても動機の弱い殺人事件なのが居心地が悪かった。2025/12/27
ばんだねいっぺい
27
地縁血縁の網目で酸素が薄くなる田舎の現実の描写の上手さに手を打った。 自分なりの正義を貫こうとする主人公の格好悪さを顧みないあがき方が良かった。成長譚とも言えるだろうか。違う作品も読みたくなる作家さん。2020/04/03
-
- 電子書籍
- アジュール・ウォーズ【タテヨミ】 13…
-
- 電子書籍
- ぼくらのチェイサーゲーム Vol.3




