出版社内容情報
画家を目指す僕こと緑川礼は謎めいた美少女・千坂桜に出会い、彼女の才能に圧倒される。僕は千坂と絵画をめぐる事件に巻き込まれ、その人生は変化していく――。才能をめぐるほろ苦く切ないアートミステリ!
内容説明
画商の息子で画家を目指す僕こと緑川礼は、冴えない高校生活を送っていた。だがある日、学校で絵画損壊事件の犯人と疑われてしまう。窮地を救ったのは謎めいた同学年の美少女、千坂桜だった。千坂は有名絵画をヒントに事件の真相を解き明かし、僕の日常は一変する。高校・芸大・社会人と、天才的な美術センスを持つ千坂と共に、絵画にまつわる事件に巻き込まれていくが…。鮮やかな仕掛けと驚きに満ちた青春アートミステリ。
著者等紹介
似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、デビュー。人気ミステリシリーズがあり、テレビドラマ化も果した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
256
5章立て連作アートミステリー。高校学園ものかと思ったら、どんどん進んで行くのね。美術に造詣が特別にある訳ではないと思うのですが、美術蘊蓄が良い味を出していますし、似鳥さんならではの註が活きますね。絵を描く才能に自覚と自信がある立ち上がり。しかしそんな、希望も野心も砕かれてね。でも美術知識と持ち前の審美眼と言うのは健在なのかな。千坂桜に備わったセンスと言う名の絶対能力差に打ちのめされるのだけど、その差を埋めようと試行錯誤もするし、千坂さんをその道に進む様に仕向けたりもするのね。相反する欲求の気もするけど。2026/03/26
★Masako★
98
★★★★タイトルや表紙からラノベっぽいのかと思ったら、読み応え十分のミステリーだった!画家を目指している緑川礼と天才的な美術センスを持つ美少女・千坂桜。二人は高校、大学、社会人と、何度も絵画に纏わる事件に巻き込まれ、その度に桜が有名な絵画をヒントにトリックを見抜き、礼が犯人を探し当ててきた。連作短編の形をとっているがどの話のトリックも面白く謎解きも鮮やか。最終章では全ての話が繋がり真の真相が!礼の絵に対する葛藤や桜に対する想いもよく描かれていて、まさに青春アートミステリ。美術に関する註釈と後書きが面白い!2020/05/27
kk
68
似鳥好きのkkにとって、気にはなるけど、読まなきゃ読まんでいいかなと思ってた作品。でも、読んでみて大正解。若い男性のウダウダな心の動きとか、他人には理解できんような変な心配とか、すごくビビットに描かれてますね。最初のくだりなんか、大袈裟に言えば『人間失格』を彷彿させちゃうような。全体としてコミカルなトーンも強いけど、「持ってる人」に対する「こっち側の人間」の、如何ともしがたい複雑な気持ちなど、重いテーマにもキッチリ向き合ってます。それにしても、似鳥先生、なんでこんなにアート詳しいのかな? やってた?2020/08/17
ちょこまーぶる
58
興味深くて楽しい読書時間となった一冊でした。画商の息子と画家の娘がアートに関するミステリーを解決していくお話です。絵画の事は全く知らない世界なんですが、何となく絵で生計を立てていく事の難しさを知った感じがします。そして、アートに関する事件を解決していく2人の謎解きの掛け合いや天才である画家の娘の絵画だけの私生活を支える画商の息子の姿を追いながら、いつになったら二人は・・・なんて考えながら読み進めました。で、事件の解決のアートミステリならではの視点も楽しかったですよ。カバーデザインも素敵です。2025/11/02
kei302
58
「天才少女(少年も)」基礎技術なしで美大入学っていうのあるじゃない。ありえへんから、そんなん。そこんとこはさすがですねの似鳥作品。そうきたか! 納得ですよ。単行本で読んだのに、懲りずに文庫本でも読む。だって、あとがきが目当てですもの。【単行本とは、装幀もフォントも本文も違う文庫版の登場です】そうか、そう来たか。真贋は如何に。#ニコカド2020 2020/12/03
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