内容説明
江戸は浅草の札差店で、10人もの奉公人が同時に亡くなった。同心見習いの紺之介は、夕食の味噌汁に一匹の虫が入り込んでいるのを発見。毒と思しき昆虫の正体を突き止めるため、「天才」と名高い本草学者(科学者)を頼ることにした。日暮里に佇む屋敷を尋ねると、現れたのは美麗な変人学者・香西朝槿。口を開けば悪態が出てくる偏屈ものと協力して、事件に挑むことになる。本草学の知識で謎を解く、全く新しい捕り物帖!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
60
謎の大量死。平賀源内。呪いの本。木乃伊が薬や売り物としてもてはやされた頃まで。今じゃありふれてるため、ろくに調べやしないことでも、江戸にとっては解くべき未知のファンタジー。大明神の時代ミステリって、現代日本的価値観に沿って動いてるキャラいるよなー感が強いなあ。あるけど今回そキャラがあまり少ないせいか強く感じやすいのは何故に・・・(案外その人物より影響を受けた人間の方が時代を動かすのよね・・・)。なお、お兄さん1話であそこまでやったのに、実質最初の話にしか出ないのにびっくりだよ!! 一番の好みは表題作で。2024/06/18
悪者みきこ
14
続くのかな。医者になるのかな。こるものはもう江戸の人になってしまったのかな。なびきよりこっちの方が面白いとはいえ、江戸ならまだ平安の方がいいなあ。こるもののこるものらしさに少し食傷気味でござる。2024/06/19
マカ
13
興味の引くジャンルだったので読んでみた。面白いような・・・そうでもないような?正直ちょっと読みにくく話がなかなか入ってこなくて、普段より読むペースが遅くなってしまった。気になる終わり方だったので続刊出るのかな?もし出たら読むの迷うな~。2024/08/29
毎日が日曜日
13
★★★+2024/08/20
冬野
11
作者さん二作目。同心見習いの紺之介と、変人の本草学者・朝槿による衒学江戸バディミステリ。朝槿はひねくれ者だけど、科学という概念がほぼない時代に、事実をねじ曲げないよう手を変え品を変え知識を貸す姿勢には誠意を感じる。小気味のいい会話が主体で、自分の知識不足もあって十全に理解できたとは言えないが面白かった。「最強の毒」「最後の夢」が好き。作者さんご自身は"クィア時代劇ミステリ"と仰ってるけど、出版社的にはこの路線で売り出すことはできなかったのかな…?個人的に紺之介の境遇に共感するところが多かった。星:4/52024/07/07
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