出版社内容情報
甘えん坊だった昔の恋人・慎之介のことが忘れられないOL・平子奈々。ある日、婚約者とウェディングドレスを試着した帰り道、偶然彼とすれ違って――!? 愛しすぎて、苦しくなる。衝撃のラブストーリー。
内容説明
わたしは、とても寒がりだ。拒食症のせいで、脂肪がほぼ無いから。わたしは、ハイヒールを履かない。でも昔はよく履いたものだった―。29歳のOL・平子奈々は優しい婚約者・一博と平和な毎日を送っていた。ある日一博と外出した時、奈々は一人の男と擦れ違う。それは、酷い別れ方をしたかつての恋人・慎之介だった!偶然の再会により奈々は再び慎之介と連絡を取るようになり、欲望のままに堕ちていく。甘い地獄が、幕を開ける!
著者等紹介
大石圭[オオイシケイ]
1961年、東京生まれ。法政大学文学部卒。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文藝賞佳作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yomineko@ヴィタリにゃん
56
角川ホラー文庫なので期待していましたが違いました。慎之介という最低男に振り回され過ぎる奈々にイライラ・・・慎之介、史上最低!一博がほんとうに可哀そうだった。薄い本なのですぐ読めますがイライラしますよw2021/01/12
JILLmama
36
何て読了感の悪い作品なんだ... ダメな男に振り回されて転落していくアラサー女。 頭も良くて真面目だったのに、イケメンで魔性の男に出逢ってしまったが故に、人生めちゃくちゃ。 半分くらい性描写で疲れました...。2019/09/27
ゆき姫
16
どんなことでも溺れることはある。自分にない魅力を持つ人ならば自然と惹かれてしまう。男と女だもん。いろいろあるよね。でも、昔痛い思いをした奈々ちゃんなら慎之介と再開してはダメだったね。奈々ちゃんは、本当に残念。慎之介は、最後まで本当にクズ過ぎて最悪だった。出会いって本当に重要だし、大切。2019/10/29
MINA
14
大石圭の紡ぐ物語には何かしら寄り添える気がするから、好きなのかなって思う。絶対に大半は図書館には置かれないから買うしかないのだけれど(笑)官能小説のような背徳感背負ったエロ、なんていうだけでは決してなく。爛れた描写も毎回当の人物は大概堕ちきって悲惨なことが多いのにも関わらず、どこか綺麗で惹かれる。愚かしく自業自得なんだけど、愛せるし彼らの哀しみや逃げ場のないやるせなさを伴う情景がずっと自分の中に蓄積されていく。今作なんて現実世界でもきっとどこかで同じような悲劇が起こってるのかもしれない、と考えさせられる。2019/09/19
JKD
11
生真面目で優等生で努力家で意思が強くしっかりものの奈々はちゃらんぽらんで気まぐれで無責任で能天気なイケメン元カレに出会い再びどこまでも溺れていく。バラエティ番組で時折見かけるクズ男なのになぜ付き合うのか?という疑問がこの本で理解できそうな気がしました。2019/09/06
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