荒城に白百合ありて

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041084335
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

 森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。
 薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。
 ――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。

 薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。

 この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。
 稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。

内容説明

薩摩藩士の岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。そんな中、伊織は安政の大地震の際に、燃え盛る江戸の町をひとりさまよい歩く、美しい少女を見つけた。あやかしのような彼女は訊いた。「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて―。激動の時代に出会いし二人の、悲劇の幕が、いま開く。

著者等紹介

須賀しのぶ[スガシノブ]
1972年、埼玉県生まれ。上智大学文学部史学科卒業。94年「惑星童話」でコバルト・ノベル大賞の読者大賞を受賞しデビュー。2010年、『神の棘』が各種ミステリーランキングで上位にランクインし、話題となる。13年『芙蓉千里』『北の舞姫 芙蓉千里2』『永遠の曠野 芙蓉千里3』で第12回センス・オブ・ジェンダー賞大賞、16年『革命前夜』で第18回大藪春彦賞、17年『また、桜の国で』で第4回高校生直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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starbro

344
直木賞候補作『また、桜の国で』に続いて、須賀 しのぶ2作目です。著者版『ロミオとジュリエット』という触れ込みなのでメロドラマと思いきや、読メ読みたい本ランキングの1位になるだけあって、壮絶な愛の物語でした。本作も直木賞にノミネートされるかも知れません。大河ドラマ『八重の桜』のイメージで、主人公の荒城の白百合 鏡子は、綾瀬はるかを重ね合わせて読みました。NHKさん、次の次の大河ドラマの原作でいかがでしょうか。2019/12/10

うっちー

172
幕末の混乱期にそれぞれの男女が生きていく。生きて再会させたかった2019/12/13

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

162
幕末における薩摩と会津、決して交わることのない定めの中で惹かれあう男と女の物語。須賀さんといえば『革命前夜』『神の棘』といった大戦下の欧州を舞台にした作品が印象深いが、日本の幕末を描くとこうなるのですね。これまで疑うことなく連面と続いた幕藩体制の終焉といった激動と狂気の中で、互いに求めた。ただ、時代はそれを赦さず、壮絶なラストが儚く悲しい。これまでにない新たな切り口で幕末を綴った作品と言えそう。2021/02/16

のぶ

149
幕末の会津を主舞台にした、会津藩士の娘、青垣鏡子と、薩摩藩士、岡本伊織を中心にした物語。主人公の一方である鏡子は、会津藩江戸詰藩士である青垣平左衛門の娘。もう一方の主人公である岡元伊織は、昌平坂学問所に留学してきた薩摩藩士。この二人がいろんなところで絡み合うドラマだが、そんなに激しい恋愛ものではなく、ストイックな描写を通じて、二人の生活が描かれている。幕末の作品は非常にたくさんあるが、当時の会津戦争を主題にした物語は新鮮で、二人の生き方には心を打つところも多い話だった。2019/12/24

おかむー

136
今年の読み収めは献本当選したこの一冊。初読みの著者は歴史ロマンの書き手と思っていたのだけれどこの作品に関してはロマン“ス”でしたね。幕末の歴史を背景として描きつつも、動乱のなかで道を分かたれる運命的な絆で繋がる会津の女と薩摩隼人。ヒロインと魂の伴侶がサイコパス同士ゆえに惹かれ合うというロマンスとしては斬新ともいえるが、意地悪に見てしまえば中二病全開でもあるあたりは好みが分かれるところか。歴史モノとして見れば会津側からの幕末という視点は個人的には今まで読んだことがなかったので新鮮でした。『よくできました』2019/12/31

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