髪結おれん―恋情びんだらい

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041084120
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

神田小柳町の裏店で暮らす、廻り髪結の姉・お松と、妹・おれん。おれんは両替屋で手代となったばかりの弥吉から所帯を持とうと告げられ、哀しい恋の過去を持つお松も錺職人の蔦次と良い関係となり、姉妹の家は幸せにあふれていた。だがある日、店の金を奪われそうになった弥吉が誤ってやくざ者を殺してしまい、無情にも遠島を申しつけられてしまう。哀しみに暮れながらも帰りを待つと誓ったおれんだが、なぜか姉妹にあやしい影がつきまとい始める。ついに人気のない場所で匕首を突きつけられたおれんは、背後から良く知った声を聞く――「おまえらは、見なくていいものを見てしまった」。そこに助けに入ったのは、同じ髪結の郷太で……? 江戸の片隅、健気に生きる髪結い姉妹の波瀾万丈な恋模様を描く人情時代小説。

内容説明

神田小柳町の裏店で暮らす、廻り髪結の姉・お松と妹・おれん。おれんは両替屋の手代になったばかりの弥吉から所帯を持とうと告げられる。だがある日、誤ってやくざ者を殺してしまった弥吉は、遠島を申しつけられる。哀しみに暮れながらも、帰りを待つと誓うおれん。しかし、なぜか姉妹にあやしい影がつきまとい―。「おまえらは見なくていいものを見てしまった」そこへ助けに入ってきたのは、同じ髪結の郷太だった…。髪結姉妹の波瀾万丈な恋模様を描く人情時代小説

著者等紹介

千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から「第二の藤沢周平」と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。2018年「おれは一万石」「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

157
姉妹髪結お松とおれん。仕事、恋愛、事件・・妹・おれんを通じて5話、どれもが良かった。どこか哀しみもあって先が気になる読書になった。千野作家・・しっかり読むのは初かもしれない(汗)2020/03/19

真理そら

54
カバー絵のびんだらいは持ち運びが大変そうだなあと思いながら読み始めた。5話からなる連作短編集。刃傷沙汰もあるけれど人情溢れる物語で読後感がいい。おれんの気持ちが変わる「柳絮舞う」が好きだ。おれんの男運の良さに比べて姉のお松の不運が切ない。おれんが郷太と居付きの髪結い床を持ったところからシリーズ化してほしい気がした。2019/12/27

あすか

18
廻り髪結いの姉妹、お松とおれん。お松は1年前に恋人だった人を亡くし、おれんは恋人がやくざ者を殺し遠島となってしまった。それに加え、2人をつけ狙う恐ろしい影。丁寧な描写で心の機微が描かれていてよかった。2020/08/16

花林糖

15
(図書館本)髪結姉妹の妹おれん(16歳~20歳)の物語で、髪結いのお客を絡ませた連作短編5話。とても良かったけれど男性作家らしい雰囲気漂う作品だなと感じました。文庫で数冊シリーズで読みたいけれど完結なのが残念。母を亡くしたお房と三味線師匠おえいの話「藪柑子燃える」・高利貸しのお常の話「初物の真桑瓜」が特に良かった。2019/12/16

ごへいもち

9
文庫版で読了2024/12/04

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