出版社内容情報
久鬼麗一と九十九三蔵、運命的な出会い――
内容説明
久鬼麗一と大鳳吼の中のキマイラが、目覚める前の物語―。九十九三蔵は、円空山に真壁雲斎を訪ねてきた久鬼と初めて出会った。その後、西城学園の入学式で再会を果たす。当時、校内は「もののかい」という空手部と関係があるらしい組織に支配されていた。箱根にある久鬼の別荘で夏休みを過ごすほどに親しくなっていた2人は、別荘近くで噂の空手部の合宿に遭遇する。その様子は常軌を逸していた。2人の原点となる20巻!
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞。著書多数。2017年に第65回菊池寛賞、第21回日本ミステリー文学大賞を受賞。18年には紫綬褒章を受章した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかむー
42
キマイラ文庫版20巻。プロローグで意外とあっさり雪蓮の一族に関する重大な事実が明かされていよいよ物語も完結へ向かうかと思いきや、またしても巻をまたぐ回想パートへ突入する。物語の核心に関わる回想ならともかく、久鬼と九十九の高校一年のお話となるとコレ必用なのか?と甚だ疑問。『もうすこしです』。物語はともかくあとがきで著者が「あと三~四巻で『キマイラ』は完結させる(つもり)」と明言しているのだが、このあとがきはノベル版のもので既にノベル版はこの後の二巻が刊行済み。となると残りは一~二巻程度となるが果たして?2019/10/06
なつみかん
7
ソノラマの方では今作の後に堕天使変があり、つい先頃は望郷変が出ているがまだ完結したとは聞いていない!10代から読み始めて、完結を読まずには死ねないアラフィフの〝今〟(^0^;)2019/06/01
にく
2
赤須子の話が終わりようやく話が進みそう…と思ったら学園モノかい!もののかい! 文句を言いつつ読み進めたら、面白かった。 もう回収とか完結とかしなくて良いと思う。ただ典膳さんと菊池くんを出してくれればそれでいい…2022/07/12
ボタン
2
最近ご無沙汰だったので、図書館で最近の巻を借りて読んでるがさすが夢枕獏、ランダムに読んでも問題なし。この巻の話なんかいつの話やねん!2019/07/13
fap
0
西城学園はどんだけ人外魔境なんだ。 もののかいは大鳳が入学する時点で消滅していたのかね。 後4冊で完結するとしたら、本編の文章量は相当少ないんじゃないか。 大鳳の身に起きたことを箇条書きにしたら1ページに収まりそう。 2022/04/27