内容説明
遠州望月家の筆頭家老畑中政兵衛門守と松尾主水の境界争いは老中本柳越後守の裁定を待つばかり。三者三様の思惑が交錯する中、紛争の裏に隠された真実を突き止めるべく暗躍する市松。残された時間は十日。最後の裁定までに遠州に駆けつけ真実の証拠を掴んで戻ることができるのか。権力者の私利私欲の為、口を封じられ罪を被せられて闇に葬られた死者たちの無念を晴らすべく、市松は覚悟の旅に出る。涙涙のシリーズ最終巻!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京都生まれ。「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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