出版社内容情報
法務部員として大東映画東京撮影所にやってきた妻木悠人。現場の面々と親しくなりつつある中、倉庫で他殺死体を発見してしまう。一方、女優の玲子と関係を持つが、彼女には胸に抱えたものがあるようで……。
内容説明
法務部員として大東映画・東京撮影所に勤務することになった妻木悠人。助監督の小早川をはじめとする面々と親しくなるなか、新進女優の秋月玲子とも良い雰囲気に。肉感的な週刊誌記者・桃子にも迫られる悠人だが、ある日、倉庫で他殺死体を見つけてしまう。死体の隠蔽には小早川が関わっているようなのだが―。果たして犯人は?そして玲子との関係の行方は?昭和34年の撮影所を舞台に描く、映画×エロス×ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッキー
6
これは面白い。 書き下ろしとなっているから、最近書いた物なのか。しかし、時代背景は、昭和34年。 映画作りの舞台裏が忠実に書かれている。 刑事物もいいが、この路線は面白い。 こういう爽やかな小説も書けるんだ。と、逆に流行作家の難しさも感じた。2019/11/19
おうさま
5
先入観なく、なんとなく購入してした一冊だが、いい買い物でした。タイトルからは想像していなっかったストーリー。舞台設定も昭和34年の映画会社の撮影現場と、意外性たっぷり。しかし話の筋がしっかり通っていて高評価のできる一冊。2019/07/02
角砂糖子
3
小説の時代でもある日本映画黄金期の映画が好きなので小説の人物にこの女優さんがモデルなんだろうなと思ったり会話のなかに実在の役者の名前がでてきたりもするが個人的に芦川いづみさんの名前がでてきて嬉しかった。舞台でもある大東も大映と東宝を掛け合わせたのかな?映画の現場で起きる事件そして映画が無事完成するのかなと気になりすぎて小説を読むのが楽しかった。妻木と玲子の今後の関係も気になる。個人的には大映映画の所属俳優で読んでいました。妻木は川口浩、玲子は若尾文子、桃子は叶順子か京マチ子で映画化したかった。2019/10/15
うーたんパパ
0
★★2020/09/19