角川文庫<br> 颶風(ぐふう)の王

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角川文庫
颶風(ぐふう)の王

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041072202
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

生命は結ばれ、つながってゆく??人と馬、6世代にわたる交感の物語。明治期、東北。許されぬ仲の妊婦ミネと吉治。吉治は殺されミネは逃げる途中、牡馬アオと雪洞に閉じ込められる。正気を失ったミネは、アオを食べ命をつなぎ、春、臨月のミネは奇跡的に救出された。
 生まれた捨造は出生の秘密を知らぬまま、座敷牢で常軌を逸しているミネを見舞い暮らす。アオの孫にあたる馬と北海道に渡ることを決心した捨造は、一瞬正気になった母から一切の経緯が書かれた手紙を渡され、今生の別れをする。
 昭和、戦後。根室で半農半漁で暮らす捨造家族。捨造は孫の和子に、アオの血を引く馬ワカの飼育をまかす。ある台風の日、無人島に昆布漁に駆り出されたワカとほかの馬たちは島に取り残される。捨造と和子はなすすべもない。
 平成。和子の孫ひかりは、和子に島の馬の話を聞かされていた。ひかりは病床の和子のために島にいる馬を解放することを思い立ち、大学の馬研究会の力を借りて、野生馬として生き残った最後の一頭と対峙するが……。

河崎 秋子[カワサキ アキコ]
著・文・その他

内容説明

明治の世。新天地・北海道を目指す捨造は道中母からの手紙を開く―駆け落ち相手を殺されて単身馬で逃亡し、雪崩に遭いながらも馬を喰らって生き延び、胎内の捨造を守りきった壮絶な人生―やがて根室に住み着いた捨造とその子孫たちは、馬と共に生きる道を選んだ。そして平成、大学生のひかりは祖母から受け継いだ先祖の手紙を読み、ある決意をする。6世代にわたる馬とヒトの交感を描いた、生命の年代記。

著者等紹介

河〓秋子[カワサキアキコ]
羊飼い。1979年北海道別海町生まれ。北海学園大学経済学部卒。大学卒業後、ニュージーランドにて緬羊飼育技術を1年間学んだ後、自宅で酪農従業員をしつつ緬羊を飼育・出荷。2012年「東陬遺事」が北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞し注目を浴びる。14年「颶風の王」で三浦綾子文学賞を受賞。翌年7月同作が単行本刊行され、デビューとなった(15年度JRA賞馬事文化賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しいたけ

121
『70時間全文試し読みフェア』にて。3つの時代の、人と馬の必死な生。共通するのは強風に立つ、生きとし生きるものの凛とした姿。人の「オヨバヌトコロ」への畏怖。代が変わると、文が纏う色もガラッと変わる。ひとつめは白、ふたつめは濃緑、みっつめは碧に包まれて読んだ。それぞれに心を掻き立てる風が吹く。素晴らしかった。手元に置かねばなるまい。2018/12/02

のぶ

100
北海道の広大さと、土の匂いが伝わって来る作品だった。東北と北海道を舞台に、馬と関わる数奇な運命を持つ家族の、明治から平成まで6世代の歩みを描いた物語。全体を通しての主人公は馬なのだが、寄り添う人間のドラマとして楽しむ事ができた。特に前半部の、許されぬ男性との子供を身籠った妊婦ミネが雪崩に巻き込まれ、一緒にいた馬のアオを食べ、命をつなぎ、春に臨月のミネが救出されたシーンは圧巻。著者の川﨑さんは北海道在住で、羊飼いをしながら執筆活動をしているようだが、そんな環境で住んでいる人にしか書けない本だと思った。2019/12/21

タイ子

85
いい本を読んだなぁ。颶風=強く激しい風。馬と人、家族の絆が120余年に渡り連綿と綴られる壮大な物語。著者の作品は初読みですが、表現力が上手くて読みながらドラマを見ているような感じ。それゆえミネの雪山遭難の場面はリアル感満載。命を守ることは命を頂くこと、そして次の世代に引き継ぎ、また次の世代が命をつなぐ。最終章で6世代目のひかりが祖母のために島に渡り野生馬の様子を見て「私のどこが哀しいのだ」と馬に言われた気がするシーンは泣けましたね。厳しい環境の中に生きてこそ人も馬も強くなれる。読み友さん、ありがとう!2019/06/30

菜穂子

67
馬と人が一緒に暮らすとは生を共にすること。母が馬から貰った命。その中で奇跡的に命を繋げた捨造。厳しい自然の極寒の地に馬と共に渡り、馬と共に一家を築いていく。脈々と受け継ぐ馬への敬愛の情や、何者も及ばない厳しい自然に挑む姿は神々しささえ感じられた。2020/08/29

翔亀

44
【シリーズ森7】北海道の羊飼い作家のデビュー作。さすがに描かれた自然は本物だ。馬と生きた家族6代の物語、とあるが生半可なものではない。初代は「俺は、人と馬の子だ」と叫ぶが、まさに雪崩遭難で臨月の母親が馬と共に喰らって生き延びたから生を受けたのだし(明治時代)、三代(その孫)は小学生で馬飼いとしてその馬の子孫の南部馬を育てるが、夜の森で主のシマフクロウに遭遇し「ここで私は及ばない」(p116)と思い知る(昭和時代)。いかに人が「人工の光で照らそうと、鉄の機械で行き来し蹂躙しても」及びもつかない自然。↓2021/02/06

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