出版社内容情報
忍び寄るアゲハの罠……理想がすれ違う主従関係の行方は!?児辺家の騒動を受けて、肩書きをなくした自分の空虚さに悩む花穎。一方衣更月は、「理想の当主」たろうとする花穎に歯がゆい思いを感じていた。そんな中、花穎は思わぬところで天草揚羽に再会し……!?
高里 椎奈[タカサト シイナ]
著・文・その他
内容説明
「理想の当主になって頂きたいとは思わない」という衣更月の一言から、自分が“顔のない後継者”だと思い悩む花頴。一方でぎこちない主人の様子に疑問を抱いていた衣更月は、ある人物の指摘で自らの発言が誤解を生んでしまったことに気づく。そんな中、招かれた狩猟会で、花頴は臨時雇いの天草揚羽と再会。衣更月が不在の場面で、ふたたび烏丸家に揚羽の魔の手が迫る―。完璧執事の仮面崩壊!?大人気上流階級ミステリ!
著者等紹介
高里椎奈[タカサトシイナ]
茨城県出身。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirune
51
【Kindle】衣更月は花穎を甘いと思っていますが、今回は自分自身の甘さを露呈しちゃいましたね。考えの足らない言葉で主人を傷つけるわ、天草という不穏な女の情報を花穎に知らせず、結果主人の生命を危険に晒すわ(^-^;鳳級の執事になるのはまだ100年くらい早いかも。。この主従の距離の取り合い 探り合いはまだ暫く続きそうですね☆2019/12/12
すがはら
33
花穎が一人でやろうとせず更衣月に指示を出せるようになったのが成長を感じさせます。それにしても、花穎の純真無垢な反応で相手の毒気を抜くとか、花穎らしいと思うよりも、ちょっとバカっぽくて何だかなぁと思ってしまいます。狩猟の会では、上流同士の付き合いではおかしいと感じても念のための確認をとることもできないと書かれていて驚きでした。危険すぎだと思いますが?更衣月も花穎も、自分が未熟だと思いながら前へ進む姿が素敵。それに対して、赤目の歪みが気持ち悪いのですが…2019/02/03
ゆきちん
32
うん。面白かった。ちょっとしばらくぶりの天草揚羽←偽メイドがキューティオイラー(浜村渚の数学シリーズ)みたいになってて、翻弄されまくり。赤目さんは相変わらずどっち側だかわかんないし、衣更月、昴の兄弟確執はあるしでそれで事件が起こるんだから。衣更月のセリフが尾を引いててそれでまとめてラストになるのかな?とか思ったり。上流階級、読んでて楽しいです。2019/07/05
たんぽぽ
26
前作での衣更月失言「理想の当主になってほしいとは最早思っておりません」…が尾を引いているなぁと思いましたが、花穎も成長して落とし所が見つかった感じ。 今回はどんよりした空気感がちょっと重かった。2019/02/12
み
26
さくさくと♪んでも、あまり楽しめず^^;黒いお話しばかりだったからか?ちと飽きてきたのか?2019/02/02