出版社内容情報
「白い人工血液」の謎から始まる、壮大な仕掛けの超エンターテインメント!製薬会社の秘書・麻矢は、「人殺しの会社」と受付に押しかけてきた男から、ある写真を預かる。それは病院で死亡した男の父親の解剖写真で、白濁した内臓が写っていた。麻矢の会社が開発した白い人工血液、フロロゾルが使われたことで父親は死んだというのだ。フロロゾルの存在を全く知らなかった麻矢は、写真を男に渡した元婦長鳥飼キヨ子を訪ねて静岡に向かう――。戦国時代の母子哀話、遠くスペインはカディスから逃れてきたフラメンコ歌手とギタリスト、輸血を禁じる謎の新興宗教、海岸の失踪事件。壮大な仕掛けが徐々に一つの線で繋がっていく、超エンタテインメント!
寺町麻矢 〈八甲製薬〉秘書室員
秋野のぶ代 麻矢の友人・フリーのカメラマン
吉森卓郎 〈八甲製薬〉広報部員 麻矢の先輩
八十島甲吉 同・
筑波光彦 同・開発部長
岩戸良輔 静岡県警警備部外事価警部補
奥井 準 〈ユダの光〉医療相談員
鳥飼キヨ子 元三國医院看護婦長
ブロンセ フラメンコの歌い手
逢坂 剛[オウサカ ゴウ]
著・文・その他
内容説明
「人殺しの会社!」八甲製薬の秘書・麻矢は役員室へ訴えに現れた男から、ある写真を託される。男は八甲製薬の白い人工血液製剤「フロロゾル」を輸血されたせいで父親は死んだと説明。写真は白濁した内臓だった。謎の人工血液を巡り、製薬会社の闇に巻き込まれていく女性秘書。新興宗教の影、スペインから逃避行の男女、事件のカギを握る元看護婦長と錯綜する情報。敵か味方か?読み出したら止まらない傑作長編!
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京生まれ。80年「暗殺者グラナダに死す」で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。86年刊行の『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプルで受賞。2013年第17回日本ミステリー文学大賞、15年には『平蔵狩り』で第49回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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