出版社内容情報
「悪」に魅せられた美と友情を描いた、サスペンス・ミステリーの傑作。団地で主婦が殺された。あの「ノラ」がついに帰ってきたのだ。事件をきっかけに久しぶりに集まった昔の悪の仲間。今は会社社長、ピアニスト、主婦……として、それぞれ平和に暮らしている。この生活を守るためにはノラを殺さなければならない。だが、捜査の手は着実に身辺にのび、一人、また一人と仲間が死んでいく。悪だけが持つ美と友情を描く、サスペンス・ミステリーの傑作。
赤川 次郎[アカガワ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
団地に住む一人の主婦が射殺された―。彼女の葬儀の日、7年ぶりに顔を合わせた“悪い仲間”たち。現在は会社社長、ピアニスト、主婦とそれぞれの生活を送っている。その平和を脅かすように、過去に仲間の1人を殺したあいつが帰って来たのだ!!一方、会社社長の背後に忍び寄る、刑事と女性警察官の影。1人、また1人と仲間があいつの手で殺されてゆく…最後に残るのは一体誰!?悪の悲しさと儚い友情を描いた傑作サスペンス。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
88
小学校高学年の頃よく読んでいた赤川次郎作品。昼間の公園で主婦が執拗に撃たれ殺害されるところから物語ははじまる。誰が、何故?少しづつ明かされてゆく昔の出来事を知りたい思いで一気に読んでしまった。ノワールなのか、ハードボイルドなのか、どっちつかずの中途半端感は否めないが、難しい事を考えず面白く読めた。422019/02/06
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
45
カドフェスの中の1冊。昔の悪い仲間たちは、今は会社社長、ピアニスト、俳優、主婦とそれぞれ平和に暮らしていた。しかし、その仲間のうち団地に住む主婦が殺されたことにより、過去に仲間割れをしたノラが7年ぶりに帰ってきたことがわかる。ノラを殺さなければ、みんなやられてしまう。一人殺され、また一人。自分たちの仲間だけでなく、周囲の人たちをも巻き込んでいく。最後まで展開がみえず、ハラハラしどうしだった。久々の赤川次郎。あっという間に読めおもしろかった。2019/09/09
ちょん
31
うーん、赤川次郎だぜ‼️って感じのお話(笑)良くも悪くも、だぜ‼️(笑) でもどうなるどうなる、というわくわくさせてくれる感はやっぱりうれしい(^-^)そして赤川次郎の本は一気読みが基本(笑)2019/08/22
本木英朗
28
日本の現代ミステリ作家のひとりである、赤川次郎の長編のひとつである。俺は中学生時代に一度読んでおり、今回で2回目である。団地に住む一人の主婦が射殺された――。彼女の葬儀の日、7年ぶりに顔を合わせた、悪い仲間たち。現在は会社社長、ピアニスト、主婦とそれぞれの生活を送っている。その平和を脅かすように、過去に仲間のひとりを殺したあいつが帰ってきた――という話である。サスペンス性が本当に凄かったよねえ。まあ、ちょっとおかしい部分もあるけれど、総じて大満足でした。よかったです。2022/10/04
coco夏ko10角
28
主婦が殺されたことをきっかけに久しぶりに集まった仲間たち。読んでいくと狙ってる人間や事情が分かってくる。最後まで生き残るのは…とハラハラ。2020/10/28