角川文庫<br> 維新の肖像

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角川文庫
維新の肖像

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041064566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

明治維新そのものが持つ思想と制度の欠陥に根本原因があるのではないか――1932年、イェール大学で歴史学を研究する朝河貫一は、日露戦争後から軍国主義に傾倒していく日本を憂えていた。そのとき、亡父から託された柳行李を思い出す。中に入っていたのは、二本松藩士として戊辰戦争を戦った父が残した手記だった。貫一はそれをもとに、破滅への道を転げ落ちていく日本の病根を見出そうとする。明治維新の闇に迫った歴史小説。

内容説明

明治維新そのものが持つ思想と制度の欠陥に根本原因があるのではないか―1932年、イェール大学で歴史学を研究する朝河貫一は、日露戦争後から軍国主義に傾倒していく日本を憂えていた。そのとき、亡父から託された柳行李を思い出す。中に入っていたのは、二本松藩士として戊辰戦争を戦った父が残した手記だった。貫一はそれをもとに、破滅への道を転げ落ちていく日本の病根を見出そうとする。明治維新の闇に迫った歴史小説。

著者等紹介

安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年福岡県生まれ。国立久留米高専卒業後、作家を志して上京。図書館勤務等の傍ら作品を発表し、小説家に。89年から1年間、「週刊新潮」に連載した「日本史 血の年表」(90年、『血の日本史』と改題し刊行)で衝撃的なデビューを飾る。94年、『彷徨える帝』で直木賞候補、2005年、『天馬、翔ける』で第11回中山義秀文学賞を、13年、『等伯』で第148回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

112
明治維新に対する評価に疑問を突きつけた書と言えよう。歴史小説としては珍しく、日本が軍国主義に傾いていく1932年に、明治維新について執筆していくという劇中劇のような形をとっている。日本の近代化への第一歩としての明治維新ではあるが、どんなやり方でも勝って先に進めさえすれば良いという新政府のやり方が、日本を軍国主義へと進ませた構造と同じではなかったのか。結局は変われなかった。変われないことが同じような悲劇を繰り返すということに警鐘を鳴らした、そんな一冊だったと思います。巻末の澤田瞳子氏の解説も良かったです。2019/07/13

五右衛門

53
読了。初めての作家さんでした。父の明治維新のストーリーと自身の満州事変以降のアメリカでのストーリーが交互に出てきます。正しく時代の大きな変換期を題材にしており両方のストーリーが暗雲立ち込めているようで息が詰まりそうでした。余りにもジャストタイミングだなと。今のロシアのウクライナ侵攻の口実を聞いていると時代は繰り返されるのだな~と思いました。けれど孝明天皇暗殺説→長州無理矢理会津壊滅作戦。納得しちゃった。たかだか150年。本当に遺恨を残していますよね。2022/03/01

James Hayashi

33
これは日本近代史の中にあった2つの変革期に焦点を当てたもの。1つは戊辰戦争で幕府側についた二本松藩の朝河正澄と、もう一つは大恐慌直後に満州事変が起こり、米国イェール大学で教鞭を取られていた息子の朝河貫一が、日本の軍国主義を憂い「維新の肖像」を書くというもの。実際、彼が書いたのは「日本の禍機」というもので講談社学術文庫に入っている。朝河貫一に関する書物は多く興味を覚えたが、当作は深掘りでなく物足りない表記で朝河の書に手を伸ばそうという欲求が湧いてこなかった。しかし一読に値する作品。2020/05/31

り こ む ん

29
明治維新の光の中にある影の部分を知ってから、自分なりに考察していた事がまるっと書かれていた感覚。戊辰戦争を体験し生き抜いた父をもつ貫一が、その父が残した手記、記録をもとに小説を書き起こす。奇しくも日本が世界を相手に戦争をしかける寸前。明治維新が日本の進む道を歪ませたとも言えるのではないか?と、戊辰戦争の父の姿と時代と国家とて世界に船出した幼い国日本の姿と時代を俯瞰することで、昭和日本の病みを感じる作品だった。2019/09/24

22
二本松藩士として戊辰戦争に巻き込まれていく父と、太平洋戦争へと向かっていく日本を日本人差別が始まる米国から危ぶむ息子の話が同時に進んでいく。維新とは何だったのか、戦争は避けられなかったのか。面白かったです2019/04/29

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