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出版社内容情報
「山」と「海」──それは私たち人間にとって、最も身近な「異界」です。深い森の奥や暗い海の底には、今もなお、人知の及ばぬ神秘の世界が広がっています。天狗や山人、海坊主や舟幽霊といった山妖海怪は、そうした異界に対する畏怖の念が生み出したものなのかも知れません。
山の怪異、海の恐怖──それらはまた、小説から実話まで、古今の怪談文芸の得がたい源泉ともなってきました。とりわけ近年は、田中康弘『山怪』シリーズの記録的な大ヒットを契機に、「山の怪談」本が熱い注目を集めています。斯界の先覚者・安曇潤平の一連の著作や『里山奇談』のヒットも記憶に新しいところです。
本誌は2008年刊行の第8号で、いちはやく「山の怪談」を特集し、現在のブームに10年近くも先駆けて、トレンド形成に先鞭をつけました。そこで今回の特集では趣向を変えて、「山」と「海」の怪談文芸を対比的に取りあげます。ふたつの異界のはざまに、私たち日本人が何を垣間見、何を語り伝えてきたのか……御期待ください!
『幽』編集顧問 東 雅夫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
flatscan
2
やっと読了。特集が山と海の怪異とのことで、らしい方向性になってるけど…両方ってちょっと欲張り過ぎじゃないですかね。ページを割いたにしては内容が薄い印象。小野不由美は安定感のある作品。営繕して…ないな今回。恒川光太郎のは、編集後記から察するに、要は未完成品ですかね。この人の短編で好きなのがあった気がするが、何だったかなあ。沖縄のやつかなあ。山白朝子のは、特筆するほどの作品では無い気がするけど、自分としては非常に惹かれる内容。布団の中というか、布団が入り口になったというか。自分もその先を見てみたい。2018/02/28
ekura
1
特集・山妖海怪奇々怪々2024/02/06
あやか
1
恒川光太郎 突入者2018/02/17