バロルの晩餐会―ハロウィンと五つの謎々

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バロルの晩餐会―ハロウィンと五つの謎々

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041063569
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

夢枕獏×天野喜孝の豪華コラボレーション!ハロウィンの夜、タックとチーマはお父さんの部屋にある「秘密箱」を見つけた。中に入っていたのは一本の古い剣と白い三角形をしたとがったもの。剣をもったタックは、その剣先をうっかり机の上の水晶のどくろにぶつけてしまう。「カチン」と音がした瞬間、チーマが持っていた白いものがみどり色の炎をあげて燃えはじめる。すると外から子供の天使がやってきて、
テーブルの上にもっていた白い丸いものを置いた。そのたまごのようなものに、みるみるひびが入ってゆく。すっかり割れたその中から出てきたのは、猫のような竜。猫竜のこどもだった。見た目はかわいい猫竜は千年に一度生まれる白いドラゴンのこども。生まれた時に、バロルの持っている青い金剛石を食べさせないと、黒いドラゴンになって世界を滅ぼしてしまう。そこでタックとチーマは、青い金剛石を探しに冒険に出かけることにした――。

天野 喜孝[アマノ ヨシタカ]
著・文・その他

夢枕 獏[ユメマクラ バク]
著・文・その他

叶 松谷[カノウ ショウコク]
企画・原案

内容説明

ポエジーな物語を幻想的なイラスト63点が彩る、奇跡のコラボ絵本。

著者等紹介

夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年小田原市生まれ。89年に『上弦の月を食べる獅子』で第10回日本SF大賞、98年に『神々の山嶺』で第11回柴田練三郎賞を受賞。2011年刊行の『大江戸釣客伝』は第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞をトリプル受賞。17年に第65回菊池寛賞、第21回日本ミステリー文学大賞を受賞。18年には紫綬褒章を受章

天野喜孝[アマノヨシタカ]
1952年静岡県生まれ。画家、キャラクターデザイナー、イラストレーター。装幀家。舞台美術や衣装デザインも手掛ける。繊細で妖艶・幻想的な絵柄は欧米でも人気を博し、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ケルンなどでも個展を開催してきた

叶松谷[カノウショウコク]
1948年京都市生まれ。京都伝統陶芸家協会会員。元京都市立芸術大学教授。日展会員。京焼の伝統を受け継ぐ窯元として名高い、名窯の三代目。74年第4回フランス・バロリス国際陶芸展グランプリ名誉大賞受賞。日展で二度特選、会員賞を受賞するなど、京都陶芸界を牽引している。2015年には京都府文化賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

146
夢枕 獏は、新作中心に読んでいる作家です。ハロウィンの時期に相応しいハロウィン・ファンタジー、素敵な装幀の絵本です。天野 喜孝の挿し絵も良い雰囲気でした。来週、京都タカシマヤで高島屋美術部創設110年記念 -天野 喜孝・叶 松谷・夢枕 獏展-バロルの晩餐会 ハロウィンと五つの謎々のイベントがあるようなので、興味のある方はご覧下さい。 https://www.takashimaya.co.jp/sp/kyoto/event/syousai.html?id=130862018/10/20

KAZOO

119
夢枕さんと幻想的な絵で有名な天野喜孝さんの単色の鉛筆画によるハロウィンの物語です。ハロウィンとはいうもののどちらかというとトールキンの描く世界のような感じです(たまたま前日にトールキンの伝記映画を見たので)。夢枕さんもこのような物語を書くのだなあという気がしました(陰陽師とその他若干のものしか読んでいませんが)。天野さんの絵も従来のものとはかなり異なっています。2019/09/05

藤月はな(灯れ松明の火)

90
ハロウィーンにピッタリな御伽噺。FGOや『アメリカン・ゴッズ』を彷彿とさせるが如く、ゴルゴーン三姉妹をモチーフにしたマクベスの三魔女達やムギンとフニン、ガネーシャなど、古今東西の神話の神々やその眷属が登場してきます。それにしても人間は禁制の世界を巡り、解かなければ、命すら危うい謎々に難なく、答えるタックとチーマが凄い。そしてあんなに厳粛で恐ろしいのに娘、エスリンを溺愛するバロルはどこか、愛らしくも見えますね。それにしても天野喜孝氏が描くスフィンクスが何とも妖艶。2018/10/30

keroppi

74
もうハロウィンは終わってしまったのだけど、京都高島屋で観た「バロルの晩餐会」の展示を思い出しながら読みました。物語と陶器と絵の融合、それに謎々があって楽しい展示でした。やはり、先にこれを読んでおけばよかった。やはり、ハロウィンの前に読んでおけばよかった。2018/11/07

いちろく

53
夢枕獏が描く物語に天野喜孝が挿絵を!という表紙の情報だけで手にとってしまった一冊。内容についてはあえて触れません。お二人が好きな人には堪らない。そんなファンタジー。ハロウィンをテーマにした物語でもあるので、今の時期にピッタリ。2018/10/17

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