出版社内容情報
『匣の中の失楽』から『涙香迷宮』まで40年。ついに復刊、珠玉の短編集!師具(もるぐ)町にある巣羽根邸を初めて訪れた、天才棋士の的場智久と姉の典子。国際囲碁ジュニア大会で知り合ったアマチュアの巣羽根に招待されたのだった。2人が豪壮な邸宅に到着したと同時に、拳銃による巣羽根の死体が書斎で発見される。屋敷にはチェス・プレイヤーの飯島と編集者の葉山が居合わせ、密室状態の部屋のドアをけ破り中に入ると、遺体のそばのテーブルには一組のチェス盤と駒が並べられていた。自殺とされた巣羽根の葬儀の後、智久は葉山らに「ある仮説」を語りはじめる。それは、テーブルの上にあったチェスの駒についてだった(「チェス殺人事件」)。
「『涙香迷宮』の牧場智久」、「『パーミリオン』のネコ」、「時空を超える佐伯千尋」、「トリック芸者の酉つ九」など……。竹本健治のマスターピースを集めた珠玉の短編集!
ボクの死んだ宇宙
熱病のような消失
パセリ・セージ・ローズマリーそしてタイム
震えて眠れ
空白のかたち
非時の香の木の実
蝶の弔い
病室にて
白の果ての扉
フォア・フォーズの素数
チェス殺人事件
メニエル氏病
銀の砂時計が止まるまで
あとがき
解説:山口雄也
竹本 健治[タケモト ケンジ]
著・文・その他
内容説明
師具町の巣羽根邸を訪れた天才棋士、牧場智久と姉の典子。2人が邸宅に到着すると同時に、拳銃自殺と思われる巣羽根の死体が発見される。その時屋敷には、2人の食客が居合わせ、密室状態の部屋のテーブルにはチェス盤と駒が残されていた…「チェス殺人事件」。4に纏わる数式ゲームに魅せられた少年達を描いた表題作、『パーミリオン』の「ネコ」や「佐伯千尋」、「トリック芸者」などのマスターピースが凝縮の短篇集。
著者等紹介
竹本健治[タケモトケンジ]
1954年兵庫県生まれ。『匣の中の失楽』を探偵小説専門誌「幻影城」で連載し、作家デビュー。『涙香迷宮』は「このミステリーがすごい!2017年版」で国内編第1位、2017年第17回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Eri
マヌヌ2号
ひょろ
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