さよなら僕らのスツールハウス

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041058527
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

関東某所、切り立った崖に建つシェアハウス、「スツールハウス」。
その名の通り、若者たちが腰をかけるように住み、旅立って行く場所。
同じ屋根の下、笑い、ときめき、時間を共有するものたちは、やがて懐かしく思い出す。
日常の謎に満ちた、何気ない生活を。
そしてそこには確かに、青春があったのだと……。

~何気なくも愛おしい青春の謎たち~
第一話 「メッセージ・イン・ア・フォト」弁護士の直之が、元彼女・あゆみの結婚式の動画用に送った写真の謎とは。
第二話 「シャワールームの亡霊」無人のシャワールームから聞こえるシャワーの水音に隠された、ある事件。
第三話 「陰の花」フラワーショップで働く白石は、かつての同居人で既婚の花織から、ある花の写真を見せられ……。
第四話 「感傷用」16年間住み続け、「スツールハウスの主」と呼ばれた女性、鶴屋素子。彼女がそこを去った訳とは。
第五話 「さよなら私のスツールハウス」人気作家となった素子は、「スツールハウス」を訪れるが……。

内容説明

関東某所、切り立った河岸に建つシェアハウス「スツールハウス」。若者たちがひととき、腰かけるように住み、旅立って行く場所。新築時からの住人で、「スツールハウスの主」と呼ばれる女性、鶴屋素子。彼女がいた様々な時期に、ハウスのいろんな場所で生まれた、様々な謎。それらが解かれたとき、彼女の衝撃の秘密が明かされる…。「戻りたいあの頃」があるあなたへ贈りたい、胸がぎゅっと切なくなる青春ミステリ。

著者等紹介

岡崎琢磨[オカザキタクマ]
1986年福岡県生まれ。京都大学法学部卒業。2012年、第10回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として、『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』(宝島社文庫)でデビューし、好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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評価

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

110
連作短編集。シェアハウスが舞台の青春もの。陰の花は想像外のトリックだったが、もっと簡単な方法思いつくんだけど・・・。2017/11/18

hiro

104
腰かけ(スツール)という名前のシェアハウスを舞台した何人かの視点を借りたミステリー仕立てのオムニバス。この作品のテーマは「振り返る青春」ということらしい。それぞれの章では、スツールハウスを出て行った元の住人にまつわる謎が登場する。その謎を解いていくなかで、元の住人たちはスツールハウスに住んでいた時代(=青春)を振り返えっていく。このため読み進めていくと、自然と自分にとってのスツールハウスに相当する時代をことを思い出していた。この本はそんな気持ちにさせる作品だった。 2018/01/15

おかだ

64
なかなか楽しめた。スツールハウス、という名のシェアハウスを舞台にした連作短篇。腰掛け、というその名の通り、若者が人生のあるひと時だけ身を休めるような、そんなシェアハウス。そこに住んでいた頃の出来事を思い出す構成の物語になっている。「メッセージ・イン・ア・フォト」と「陰の花」が好き。なんか本格的な推理(見取り図・図解付き)のやつはちょっと雰囲気に合ってなかったかな…。同年代の人が集まって牧歌的に暮らす、こういうシェアハウス生活憧れちゃうな。自分が若かったら、一度は経験してみたいと思うわ。2019/03/04

itica

59
シェアハウスのかつての住民たちの5つのエピソード。入居当時を何年か後に振り返る。ちょっとした騒動、恋バナ、謎に包まれた人物など、今になって分かること、今だから話せることがノスタルジーな雰囲気の中、徐々に明らかになる。こういう話は嫌いじゃないけれど、いざ感想を書こうと思うと何だか全てがぼやけてしまうような印象がある。 2017/11/24

よっち

50
シェアハウス「スツールハウス」同じ屋根の下で笑い、ときめき、時間を共有した人たちがやがて懐かしく思い出す連作短編集。弁護士の直之が元彼女だったあゆみの結婚式の動画用に送った写真の意味、シャワールームの亡霊、フラワーショップで働く白石がかつての同居人で既婚の花織に見せられた写真、主と呼ばれた鶴屋素子がそこを去った理由。一緒に住んでいた思い出は楽しいことばかりでもなく、容赦ない時の流れを感じさせましたけど、ほろ苦さ以外のものも少しだけ垣間見せてくれた結末に、切なくても大切な思い出は変わらないことを感じました。2017/11/25

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